今回はPC9821にSCSIボードを増設します。
今回使用するSCSIボードはLogitecの「LHA-301A」というLANボードを使用します。
ゴール
この記事ではPC98にSCSIボードを増設し、MS-DOSでも使えるように手動で以下の設定までおこないます。
- IRQの設定
- I/Oアドレスの設定
- DMAの設定
SCSIボードのドライバの設定まではおこないません。
なお、Windowsだけで使いたいのなら手動で I/Oアドレスの設定とIRQの設定はおこなわなくても問題ないと思います。
IRQとI/Oアドレス、DMAってなんぞ?という人は以下のリンクを読んでください。
pokug.net
用意する物
SCSIボード
社名 | 品名 |
---|---|
Logitec | LHA-301A |
PC98の拡張ボードと言えばバファロー製(メルコ?)などを思いうかべると思いますが、PokuGで使用しているSCSIボードはLogitec製です。
今回のSCSIボードは、昔使っていたボードを買いなおした物だったりします。
使っていた当時は特にこだわりもなくヤマダ電機に売っていたのものを買ったんだと思います。
どのメーカーのSCSIボードでもいいですが、現在でもユーティリティソフトやドライバをダウンロードできるメーカーのものがよいと思います。
特に640Mバイトの光磁気ディスク(MO)関連を使う場合とか。
Plug & Play 機能を使用しないようにジャンパースイッチを変更する
LHA-301Aには2つジャンパースイッチがあり、 "SW2" の1,2番をショートさせ、"55互換モード" にしPnP機能をしようしないようにします。
以下画像は "LHA-301A" の説明書抜粋。
PC98に挿す
I/Oアドレス、及びIRQ、DMAの設定
〔CTRL〕+〔L〕キーでセットアップメニューの起動
キーボード上の〔CTRL〕キーと〔L〕キーを押し続けながら、パソコン本体の電源を入れるとSCSIボードのセットアップメニューが出ます。
上記画面で、ROMアドレス、INT(IRQ)、DMAの値を適切なものに設定します。
その他はデフォルトでよいと思われます。
機器接続と起動
機器の接続
今回はこの2つを接続します。
左が外付けの1GバイトHDDドライブ、右がMOドライブです。
起動
HDDとMOが認識されています。
起動メニュー
起動メニューでSCSIがあります。
終わり
以上、PC9821にSCSIボードを増設するでした。
ものすごく久々にSCSI機器をさわりました。
普段はLANを使用しているのでSCSI機器をさわる機会がほとんどないのですが、こういう構築って楽しいですね。