たまーに、PC-98のDOSアプリで「PATHを通す」という言葉が出てきます。
この意味をちょっと書いてみようかと思います。
いまさら聞けないPC-98版MS-DOSのCONFIG.SYSとAUTOEXEC.BAT講座の番外編です。
「PATHを通す」とは?
「パスを通す」のパスとは「コマンドサーチパス」の略称で、ユーザがコマンドをフルパスで指定しなくても、そのコマンドを実行できるようにする事です。
例
例えば、「fd.com」というファイルが「a:\fd」というフォルダにあるものとします。
下の画像はフォルダ「A:\FD」で「dir」コマンドを実行した画面で「a:\fd」に「fd.com」があります
この場合、FD.COMを実行するには「a:\fd\fd.com」とファイルをフルパスで指定るするか、FDフォルダに移動し、fd.comファイルを実行する必要があります。
上の画像はファイルのフルパス指定の実行
下の画像はFDフォルダに移動し、fd.comファイルを実行
もし、現在のフォルダの位置が「A:\」の位置でfd.comを実行するとエラーになります。
このような場合、「A:\」からでも(※)fd.comを実行できるようにする事を「a:\fdにPATHを通す」と言います。
※「A:\」以外のどこのフォルダからでも実行できるようにします
PATHの通し方
AUTOEXEC.BATをテキストエディタで編集し、PATHに「a:\fd;」を追加する
下の画像はAUTOEXEC.BATをテキストエディタで編集している画面です、
PATHの項目にはすでに「A:\DOS;A:\;」と記載があるので、そのあとに「a:\fd;」を追加しましょう。
詳細は何となくわかると思いますが、PATHにはすでに「a:\dos」と「a:\」が追加されています。
あと、パスの区切りは「;(セミコロン)」なのでフォルダの後に「;」を付けましょう。
これで「a:\fdにPATHを通しました」
編集後はOSの再起動が必要になります。
終わり
以上、いまさら聞けないAUTOEXEC.BAT講座 ~「PATHを通す」とは?~でした。
かなり自分でも雑な解説だと思うのでそのうち再編集しようかと思います!
「PATHを通す」とはPC-98のMS-DOSに限った話ではない
「PATHを通す」というのはPC-98のMS-DOSに限った話ではなく、現在のWindows11のコマンドプロンプトやLinuxなどでも使用する言葉だったりします。
例えば、Windows11にPythonをインストールする場合、下画像の下の赤線に「Add Python.exe to PATH」というチェックボックスがありますが、これをチェックすると、「Python.exeにPATHを通す」という事になります。
このように現在でも「PATHを通す」というのはおこなっていたりしてMS-DOSだけの話ではないことがわかります。