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今一つ参考にならない管理人のフロッピーディスクの保管について

みなさんフロッピーディスクの保存はどうしているでしょうか?

たまに聞くのがフロッピーにカビが生えていてデータが読めなかったですが、色々うんちくを語った後に管理人のフロッピーの保存方法を紹介してみようと思います。
※管理人は3.5インチのフロッピーしか持っていないので5インチは想定していません

よく聞くフロッピー保存の注意点

昔よく聞いた注意点ですが以下の項目を一文にまとめた文章がよく出回っていた気がします。

  1. パソコン本体に入れっぱなしにしないでケースに保管する
  2. ほこりが少ない場所に保管する
  3. 直射日光が当たらない場所に保管する
  4. 温度の極端に高い場所に置かない
  5. 湿度の極端に高い場所には置かない
  6. 磁気製品に近づけない
  7. フロッピーディスクを折り曲げない

ちなみに下の写真はPC-98の説明書に書いてあるフロッピーディスクの取り扱いの注意点です。
いっぱい書いてあります。


フロッピーのデータが読めなくなる原因について

フロッピーのデータが読めなくなる原因を調べてみます。
データが読めなくなる原因についての言及は国立国会図書館電子情報の長期利用保証に関する調査研究の 調査報告書(令和4年度)にある、フロッピーディスクの長期保存対策に関する調査報告書(令和5年4月)のPDFに記載があり、大雑把に以下らしいです。

  1. フロッピーとドライブのヘッドの盤面が直接接触するため摩耗による磁性体の消失
  2. 大きな磁場にさらされることによる磁性の消失
  3. ケース(シェル)及びジャケットの歪み及び劣化
  4. カビ被害

1番のフロッピーを使用し続けていると摩耗で使えなくなるのはしょうがないように思います。
2番は近くに大きな磁場が発生しない場所に保管すればよさそうで、3番のゆがみに関してはケースに入れたり工夫すれば回避できそうです。
ここで管理人的に問題になってくるのが、4番のカビ対策です。

日本には梅雨の時期があり、保管するにあたり、どのようにカビからフロッピーを守るか考えたいと思います。


カビの発生条件

カビの発生条件を調べてみます。
ネットで調べるとカビの発生条件は大体以下のものみたいです。

  1. 温度が25~30℃ほど(20~35℃と記載もあり)
  2. 湿度が60~80%くらい
  3. ホコリなどがある場所(カビの栄養?)

やはり温度、湿度ともに高い場所が避けた方がよさそうです。


実際にフロッピーの保存をしている温度と湿度について

温度、湿度ともに高い場所がカビが発生しやすいとわかりましたが、具体的にフロッピーの保存をしている温度と湿度を記載しているサイトはないか調べてみたところ2サイト見つけました。

国立国会図書館の場合

先ほど取り上げた国立国会図書館フロッピーディスクの長期保存対策に関する調査報告書(令和5年4月)のPDFに記載(注意8に記載)がありました。

  • 温度 22℃を目安
  • 湿度 55%を目安

結構温度、湿度共に低いです。

ゲーム保存協会の場合

ゲーム保存協会さんでのサイトのフロッピーディスクの長期保管のためにというページに記載がありました。

  • 温度は5℃~10℃(使用時は19℃~21℃)
  • 湿度は30%~35%(使用時の湿度は40%~50%)

これまた低いです!

管理人のフロッピーディスクの保管方法

使用しているケース

上記をふまえ、管理人はフロッピーはこのケースに入れています。
これは元々の用途がカビからカメラを守るためのケースらしく、密封されており、ケースの天井に乾燥剤を入れるスペースがあります。

ハクバ HAKUBA 防湿保管ケース ドライボックスNEO 15L クリア KMC-38 防湿庫 日本製 カビ対策 湿気対策 スタッキング可能 乾燥剤付属

ふたを取り上からみた写真。
フロッピーはなるべく二段重ねにしないようにしています。
また、左の丸いのは温度・湿度計でケースの中の温度・湿度がわかるようにしています。

ケースの上側には乾燥剤を入れておくスペースあり。

乾燥剤の予備

ハクバ HAKUBA 防カビ 防湿剤 キングドライ3パック (30g×12個入) 長寿命タイプ 強力乾燥剤 天然素材の石灰使用 KMC-33S 4977187330151

検証

管理人の使用しているケースを検証してみます。

湿度

まずは温度ではなく湿度を検証します。
国立国会図書館とゲーム保存協会の目安は以下でした。

  • 国立国会図書館→55%を目安
  • ゲーム保存協会→30%~35%

これに対して管理人のケースは湿度は大体35%くらいです。
(100均の温度・湿度計なので誤差が大きいかもしれませんが)

一応湿度は35%ですが、100均の温度・湿度計なので前後5%くらい誤差を考えても国立国会図書館の55%を下回っているのでOKとします。

温度

同様に温度は以下になり両方とも低い温度になっています。

  • 国立国会図書館→22℃を目安
  • ゲーム保存協会→5℃~10℃(使用時は19℃~21℃)

今回のケースを一年中涼しいところに置いておけばよいのですが、残念ながら管理人の家では一年中涼しい場所はありません。
極論エアコンを一年中20℃に設定して動かせば国立国会図書館の基準くらいになりますが、そんなお金もないので温度管理はあきらめています。
(冬は0℃~、夏は~35℃までくらいの温度になっています)

言い方を変え今後の課題としておきます。

その他(ホコリ対策)

カビの原因にホコリもあるようなので検証してみますが、湿度を一定にするためにケースを使用しているのでケース内を清潔にしておけばホコリ対策も問題ないと思います。

さらにカビ対策をするとすると、下リンクのような防カビ剤をケースに入れればさらに良いかもしれません。
ハクバ HAKUBA 防カビ剤 レンズフレンズ (2個入) 抗菌作用のレンズ専用防カビ剤 防湿剤との併用推奨 KMC-62 4977187330892


管理人のフロッピーの保管状況は以上になります。


終わり

管理人のフロッピーディスクの保管方法についてなんとなく書いてみました。

管理人はカメラ保存用のプラスチックケースに入れているので乾燥剤を半年くらい間隔で交換する必要があり、また保存する温度も現状対策ができていない状態です。

リンクのような本格的な "カメラ用の防湿庫・ドライボックス" があれば温度、湿度共に問題解決しますが、”そこまで必要なのか?”と思い毎回購入を見送っています。

皆様はどのようにフロッピーディスクを保管しているのでしょうか?
可能であれば教えてほしいです。