2024年5月にAppleがエミュレータを解禁したと聞いたのでiPad入れてみようと思います。
解禁のニュースがでて突貫で調べて設定したので、設定方法や解説が間違っている場合があります。
自分のためのメモ書きなのでスクショ多めで記事が長いです。
はじめに
こういう部類のエミュレーターは、いろいろグレーな部分が多いと思いますので、自己責任で使用をお願いします。
RetroArch
使うエミュレータの名前は "RetroArch" というのを使用します。
RetroArchとは、ファミコン、ゲームボーイなどのエミュレータープログラムを動作させるフレームワーク(土台)です。
今回は、RetroArchの上で "Neko Project II Kai" というPC-98のエミュレーターを実行する形になります。
RetroArchの情報ページ
RetroArchの本家ページ?
おそらくRetroArchのドキュメントのページだと思います。
Home - Libretro Docs
Neko Project II Kaiのドキュメントページ
RetroArchを使用する上でのNeko Project II Kaiのドキュメントページだと思います。
このエミュの設定は、まずはここを見ましょう・
NEC - PC-98 (Neko Project II Kai) - Libretro Docs
用意するもの
iPad
第6世代(2018年版)のiPadを使用します。
RetroArch
iPadで使用するエミュレーターのアプリです。
これは "App Store" からダウンロードします。
PC-98エミュのためのBIOS
PC-98エミュ(Neko Project II Kai)を操作させるための各種BIOSが必要になります。
これは自分で調達するしかないです。
必要なファイルは以下ページ を確認してください。
NEC - PC-98 (Neko Project II Kai) - Libretro Docs
上記リンク解説の "Required" が必須ファイルです。
以下に記載します。
- font.bmp
- FONT.ROM
- bios.rom
- itf.rom
- sound.rom
※上記必須ファイルが全部なくても動く場合もはありますがとりあえず用意するのがよいと思います
例えばN88-BASICのエミュレートにBIOS.ROMが必要だったり、SOUND.ROMが無いと音が鳴らない場合があるなど動作に支障がでるようです
RetroArchのインストール
App Streからダウンロード
App Streから "RetroArch" を検索しインストールします。
iPadへ必要なファイルのコピーする
iPadへPC-98エミュのためのBIOSファイルをコピーします。
ファイルアプリを開く
iPad標準のファイル管理アプリの "ファイル"を開きます。
フォルダの作成
フォルダ "RetroArch/RetroArch/system" へ移動し、"np2kai" フォルダを作成します。
実際には以下のようにしてフォルダを作成
- 画面左の "このiPad内" をクリック
- "RetroArch" → "RetroArch"→ "system" へ移動
- "np2kai" というフォルダを作成
BIOSファイルのコピー
記事上記に紹介したBIOSファイルを "np2kai" へコピーします。
※5つファイル(font.bmp、FONT.ROM、bios.rom、itf.rom、sound.rom)が必須ファイルらしいですが、本手順ではitf.romをコピーしてません
これはすぐに用意できるitf.romが無かったのでコピーしていないだけです
これを見ている人はitf.romも用意した方がよいと思います(何に使用するかわかりませんが...)
RetroArchの起動と設定
ここからはRetroArchの起動と設定をします。
RetroArchを起動する
とりあえずRetroArchを起動して正常に動作するか確認します。
RetroArchアイコンをタップ
コアのロードをクリック
PC-98のエミュレータを選択
"NEC PC-98(Neko Project II Kai)" を選択
エミュレータの起動
エミュレータを起動してみます。
"コアを開始" を選択
起動確認
"How many files(0-15)?"がでました。
画面下には仮想ゲームパッドが表示されています。
画面中央の "RetroArch"アイコン(?)を押します
クイックメニュー
"RetroArch"アイコン(?)を押すとクイックメニュー画面に切り替わります。
以下からキーボードの設定とNeko Project II Kaiの設定の設定をおこないます。
キーボードの設定
エミュレータを起動したところ仮想ゲームパッドが表示されたので、これを仮想キーボードに変更します。
OSDオーバーレイ
クイックメニューのOSDオーバーレイを選択します。
OSDオーバーレイプリセット
オーバーレイプリセットを選択します。
キーボードの選択1
"親ディレクトリ"を2回押し、"keyboards"を選択します。
■下の画面で"親ディレクトリ"を2回押す
■"keyboards"を選択する
キーボードの選択2
"modular-keybord" → "opaque" → "small.cfg" を選択します。
キーボードの選択3
オーバーレイプリセットが "small.cfg" になっていることを確認し、 "OSDオーバーレイ" を選択します。
キーボードの確認
再起動をし、キーボードが表示されるか確認します。
■クイックメニューから "再起動"
■再起動後、キーボードが表示される確認
キーボードが表示されました。
なお、画面真ん中の "↓" ボタンを押すと、キーボードが非表示なり、画面真ん中の右側にある "RetroArchアイコン" を押すと、クイックメニューに戻ります。
次はNeko Project II Kaiの設定をするので、画面真ん中の右側にある "RetroArchアイコン" を押し、クイックメニューに戻りましょう。
Neko Project II Kaiの設定
CPUの速度とメモリの量を変更します。
コアオプション
クイックメニューより、"コアオプション" を選択します。
環境の設定
"CPU Clock Multiplier(Restart)" と "RAM Size(Restart)"を適当に設定します。
多分"CPU Clock Multiplier(Restart)"はCPUの倍率だと思います。
今回はとりあえず、16に設定しました。
メモリはデフォルトの値のままです。
どうせゲームしかしないので640Kあれば足りると思ったので...
設定後、コアオプションを選択し、クイックメニューに戻ります。
Neko Project II Kaiの起動
クイックメニューの再起動よりNeko Project II Kaiの起動をします。
■クイックメニューの再起動からNeko Project II Kaiの起動
ピポ音と起動が速くなっていると思います。
※画面真ん中右側のRetroArchでクイックメニューに戻ることができます。
これで設定終了です。
イメージファイルの読み込み
フロッピーディスクやHDDのイメージファイルの作成は自力で何とかしてください。
ネットを探せばきっと見つかると思います。
イメージファイルの読み込み
仮想キーボードの "F12" を押すとNeko Projectのバーが現れるので、このバーからイメージファイルを読み込みます。
イメージファイルの置き場所
イメージファイルの置き場所は "BIOSファイルのコピー" したフォルダ("RetroArch/RetroArch/system/np2kai以下)に置けば読み込むことができるようです。
BIOSファイルの保存先にコピーすれば、
認識する。
ここから、クイックメニューへ戻り、再起動すればイメージファイルが読み込まれます。
下はFDアプリを起動した画面。
FDでnanpa2.batを実行すると
ゲームが起動します。
あとは、仮想キーボードを非表示にして、iPadを横にします。
終わり
以上、iPadにPC98エミュのインストールと設定方法 (RetroArch編)でした。
この記事では、とりあえず動くまでの説明でした。
ほかにもっと良い設定方法があると思います。
あと、ちょっとさわってみた感じですが、タッチパネルでゲームの操作だと思ったより誤タッチが多いです。
iPad単体でゲームをするにはちょっと難しいかも...