PC-9821V13にMS-DOS5.0Aをインストールしようとしたところ、すんなりインストールできなかったので、そのメモ書きです。
PC-9821V13にDOS50Aがインストールできなない
MS-DOS50Aのディスクを使用しV13にインストールしようとしましたがインストールできませんでした。
まずは、その症状や原因を記載します。
症状
DOS5.0Aのシステムディスク#1を挿入し98電源を入れたのですが、ディスクアクセスを4回ほどおこない、その後画面は真っ暗のままハングしたような状態に。。。
上の画像のように真っ暗のままハングです。
原因
DOS5.0AにはHDDの認識の容量制限があるらしく、DOS5.0Aをアップデートしないと一定以上容量のHDDを搭載している98ではインストールできないらしいです。
(500M以上や1G以上のHDDがNGなど色々記載がネットではありました)
ちなみに本環境V13のHDDはIDE接続の4GのHDDが1本内臓されています。
対処
"updos50a" というファイル一式を入手/実行し、MS-DOS5.0Aの "システムディスク#1" をアップデートします。
このアップデートで大容量HDDを認識できるようになるので、アップデートしたディスクを使用しDOS50Aをインストールします。
なお、システムディスク#2および3はオリジナルのものを使用します
必要なもの
MS-DOS5.0Aのフロッピーディスク
3枚構成です。
ブランクフロッピーディスク
"updos50a.bat" を実行し、DOS5.0Aの "システムディスク#1" をアップデートします。
その時、オリジナルのシステムディスク#1のフロッピーを上書きするのは問題なのでブランクフロッピーディスクを用意します。
updos50a.batファイル一式
V13にバックアップCDからWin95をインストールすると、"A:\DOS50A"というフォルダに "updos50a.bat" ファイル一式が作成されるので、今回はこのファイルを使用します。
環境
今回の環境は以下の通りです。
98VALUE STAR PC-9821V13
この98にMS-DOS5.0Aをインストールします。
ディスク構成
すにでWindows95がインストールされている環境です。
以下構成です。
- Aドライブ→Win95
- Bドライブ→データ領域
- Cドライブ→フロッピードライブ
この環境にDOS50Aを追加でインストールします。
なおHDDはIDE接続の約4GのHDDが1本内臓されています。
手順
大雑把に手順を説明すると以下の流れになります。
- ブランクフロッピーにDOS50Aシステムディスク#1をコピーする
- コピーしたシステムディスク#1を"updos50a.bat" を実行しアップグレード
- アップグレードしたシステムディスク#1を使用しDOS50Aをインストール
- HDDへインストールしたDOS50Aを"updos50a.bat" を実行し再度アップグレード
最後にもう一度"updos50a.bat" を実行していますが、一回目の実行ではシステムディスク#1のモジュールのだけのアップグレードだけですが、2回目のアップグレードでは、HDDにインストールしたシステムディスク#1以外のモジュール(#2,#3)のアップグレードをおこなっているようです。
以下詳細な手順です。
システムディスク#1のコピー
MS-DOS5.0Aの "システムディスク#1" をブランクディスクにコピーします。
今回はWindows95でコピーしました。
DOSモードで再起動する
"updos50a.bat" を実行するために、Win95のDOSモードで再起動します。
※Win95のコマンドプロンプトで"updos50a.bat" を実行するとエラーになります
システムディスク#1のアップグレード(updos50a.batの実行)
"a:\dos50a" ディレクトリへ移動し、”updos50a.bat” を実行します。
実行の引数は以下になります。
updos50a.bat <フロッピーのドライブレター>:
画面のメッセージでもあるように、MS-DOS5.0Aの "システムディスク#1"をコピーしたフロッピーディスクを挿入します。
DOS50Aのインストール
アップグレードしたディスクを使用しDOS50Aをインストールします。
特に従来のDOS50Aとインストール方法は変わらないと思います。
DOS50Aのインストール方法は以下にあります。
いまさら聞けないPC-98版MS-DOS5.0Aインストール方法 - PokuG stdio.h
Win95を起動する
DOS50Aのインストールが一通り終わった後、自動で再起動するので再度Win95を起動します。
DOSモードで再起動する
再度"updos50a.bat" を実行するために、Win95のDOSモードで再起動します。
HDDのDOS50Aのアップグレード(updos50a.batの実行)
今度はHDDにインストールしたDOS50Aへupdos50a.batを実行します。
実行の引数は以下になります。
updos50a.bat <DOSのドライブレター>:\dos
DOSのモジュールを "C:\DOS" へインストールしたので、<DOSのドライブレター>:\dosを指定します。
終了
コピーが終了したら終わりです。
終わり
以上、"MS-DOS5.0AをインストールしようとしたところHDDを認識しない" でした。
DOS5.0AはHDDの容量でインストールが失敗することがあるので、DOS6.2を使用する方が楽かもしれないです。
なお、DOS50Aのアップデート後には、DOS50A-Hになっていました。