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NekoProject21/Wの仮想PC-98版Win2Kをインターネットに接続させる

何となくNekoProject21/WにPC-98版Windows2000をインストールしたので、せっかくだからネットに接続してみます。


はじめに

この記事を書いた管理人が言うものオカシイですが、今時Windows2000をインターネットに接続しても、良いことが無いと思いますのであまり接続しないようにしましょう。
ウイルスとかもらうかもしれません。


前提条件

本記事ではNekoProject21/WにPC-98版Win2kをインストールし、LANのドライバを設定した段階まで進んでいることを前提とします

仮装環境でネットワークアダプタの「MELCO LGY-98」が正常に認識されていること。


必要なもの

OpenVPN

正確に言えばOpenVPNのTAP-Windows Adapterが必要になります。

ちなみに、TAP-Windows Adapterとは、Windows上でVPN接続を確立するための仮想ネットワークアダプタのことらしいです。

環境

環境は以下を想定しています。

用途 OS IPアドレス
ホストOS Windows11 Pro(24H2) 192.168.80.100
ゲストOS Windows2000 Pro(PC-98版) 192.168.80.231
仮想ネットワークアダプタ 192.168.80.230

ホストOSとはNekoProject21/Wを動作させているOSで、ゲストOSはNekoProject21/Wで動作させているPC-98版のWin2Kのことです。
仮想のネットワークアダプタは、ゲストOSがネットワークへ繋げるために必要になるアダプタのことです。

手順の概要

大雑把に以下の順序でネットに接続します。

  1. OpenVPN(TAP-Windows Adapter)インストール
  2. 仮想アダプタの設定
  3. ゲストOSを家庭内LANに参加
  4. ゲストOSをネットに接続

OpenVPNのインストール

OpenVPNの入手

以下リンクよりOpenVPNをダウンロードします。
OpenVPN.JP

今回は
「Windowsインストーラ(64ビット版) OpenVPN-2.6.12-I001-amd64.msi (2024-07-19)」
をダウンロードしました。

OpenVPNのインストール

「OpenVPN-2.6.12-I001-amd64.msi」を実行します。

Choose setup type.

「Customize」を選択します。

Custom Installation

今回は「TAP-Windows6」が欲しいだけなので、「TAP-Windows6」以外は全部「×」にします
本体のOpenVPNも必要ありません

その後、「Install Now」ボタンを押しましょう。

OpenVPN Installing Completed

Closeボタンを押してインストール終了です。


仮想アダプタの設定

OpenVPNをインストール後、OSのアダプターの設定を確認すると「OpenVPN TAP-Windows6」という仮想アダプタが登録されています。
この仮想アダプタにIPアドレスを設定します。


仮装アダプタの「プロパティ」を選択

「OpenVPN TAP-Windows6」仮装アダプタを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

「インターネットプロトコル バージョン4(TCP/IP)を選択」

仮装アダプタのIPアドレス設定

仮装アダプタのIPアドレスの設定をおこないます。
下表の赤色のIPアドレスとサブネットマスクを設定します。

ホストOS Windows11 Pro(24H2) 192.168.80.100
ゲストOS Windows2000 Pro(PC-98版) 192.168.80.231
仮想ネットワークアダプタ 192.168.80.230

デフォルトゲートウェイ、DNSサーバは空白で問題ありません。

NekoProject側での仮想アダプタの設定1

NekoProjectを起動し、「Device」→「NetoworkOption」を選択します。

NekoProject側での仮想アダプタの設定2

「OpenVPN TAP-Windows6」を選択し、「OK」を押します。

NekoProjectを一旦落とし再度起動する

仮想アダプタの設定の後、NekoProjectを右上の「×」ボタンを押して再度NekoProjectを立ち上げます

NekoProjectを立ち上げ、ゲストOSが起動すると、「ネットワークケーブルが接続されていません」というメッセージが消えて、接続された状態になります。


ゲストOSを家庭内LANへ参加させる設定

ゲストOSのIPアドレス設定

ゲストOSのIPアドレスを設定します。

用途 OS IPアドレス
ホストOS Windows11 Pro(24H2) 192.168.80.100
ゲストOS Windows2000 Pro(PC-98版) 192.168.80.231
仮想ネットワークアダプタ 192.168.80.230

この段階ではデフォルトゲートウェイとDNSの設定はしないでおきます。

ホストOSからゲストOSへpingで通信確認

ホストOSからゲストOSへpingを打ちます。
無事pingが戻ってくれば通信できています。

ここまでで、ゲストOSが家庭内のPCと通信ができるようになりました。
引き続インターネットへの接続く設定をおこないます。

ゲストOSをインターネットへ参加させる設定

NekoProjectを一旦落とす

ゲストOSをシャットダウンし、NekoProjectを「×」ボタンで一旦落とします。

ブリッジの設定

ホストOSのネットワークの接続画面で、「イーサネット」(インターネットへつなげっているLANアダプタ)と「OpenVPN TAP-Windows6」を選択し、右クリックし、「ブリッジ接続」を選択します。

エラーが出た場合


上記画面のエラーが出た場合は以下をおこないます。

■ネットワークブリッジのプロパティの選択
ネットワークブリッジを右クリックして「プロパティ」を選択します。

■アダプタの選択
「イーサネット」と「OpenVPN TAP-Windows6」を選択し、「OK」ボタンを押します。

NekoProjectを起動しIPアドレスの設定

ゲストOSのWin2KのIPアドレス設定で「デフォルトゲートウェイ」と「DNS」の設定を入れてインターネットに接続できるようにします。

用途 OS IPアドレス
ホストOS Windows11 Pro(24H2) 192.168.80.100
ゲストOS Windows2000 Pro(PC-98版) 192.168.80.231
仮想ネットワークアダプタ 192.168.80.230

接続テスト

googleに接続できるかテストしてみました。

無事接続できています。


終わり

以上、NekoProject21/Wの仮想PC-98版Win2Kをインターネットに接続させるでした。