PC-9821と言っても色んな型番があるけどどの機種を購入すればよい?
勝手に語ります。
どの機種を購入するか
思い入れのある機種
思い入れのある機種があって、それが欲しいなら迷わず購入です。
- 昔、両親に買ってもらった
- 学生時代使っていた
- 友達が持っていてうらやましかった
上記のような思い入れがあるのを買うのが良いと思います。
使用したいソフトのスペックに合った機種
使用したいソフトやゲームの推奨動作環境に合わせてPC-9821の機種を選ぶもの大いにアリだと思います。
例えば、女神転生シリーズの問題作(?)PC-98版の儀典女神転生をプレイしたい場合は、
下画像の "■動作必須環境"、"■対応確認機種" のPC-98から選ぶことになると思います。
さらに言えば、推奨環境がCPUがPentium以上なので、対応確認機種に記載がある上位の機種になるかともいますが、他にやりたいゲームが昔のゲームの場合、PentiumのCPUでは速すぎる場合もあるので、その場合は上の対応機種のスペックの低い機種にあわせるなど、事情に合わせて機種を選ぶことになると思います。
ネームバリュー
ネームバリューというかレア度でしょうか?
例えばこれ↓
PC-9800シリーズのデスクトップ最終モデル「98MATE R 」PC-9821 Ra43です。
今の時期にはかなりレアものだと思います。
こういうレアものを求めるのもアリだと思います。
PC-9800シリーズのデスクトップ最終モデル「98MATE R 」PC-9821 Ra43 - PokuG stdio.h
ただしRa43の場合は、Windowsで使用するならDOS/V機の方が入手しやすく、MS-DOSで使用するにはCPU速度が速すぎると思いますので、実用的ではなくコレクターアイテムだと思います。
PC-9821が売っていた時期の用途から選ぶ
PC-9821には型番が色々ありますが、型番ごとにコンセプトも持って売り出されていました。
売り出されていたコンセプトをネットや当時の雑誌を見て自分が気に入ったものを買うのはどうでしょうか?
誰にも聞けないPC-9821の機種の選び方(1997年 編) - PokuG stdio.h
PC-98をどこから入手するか
PC-98をどこから入手するかです。
専門の業者
1台目のPC-98は "PC-98 販売" などでPC-98を売っている業者さんがよいのではないかと思います。
こういうところは多少値段は高いですが購入後、ある期間は保証期間があると思うので問題が発生した場合は返品・交換が可能かと思います。
"確実に動作するPC-98を入手する" という点からして専門の業者からではないかと思います。
ネットオークション・フリマ・中古ショップ
ネットオークションやフリマ・中古ショップは2台目以降のPC-98ならアリではないかと思います。
ネットオークションやフリマは業者よりは安いかもしれませんが、動作未確認の "ジャンク品" が多いので1台目のPC-98で "しくみや動作" を勉強した上で2台目以降はジャンクであっても多少自分でなんとかできるという自信がついてから購入という形が良いと思います。
注意点
購入する際の注意点です。
コンデンサの液漏れ
昔のパソコンなのでコンデンサの液漏れなど色々あります。
よく言われているのが、 ”四級塩電解コンデンサ” を使用しているPC-98には注意しろと言われています。
高確率で液漏れが発生するとのことです。
対象のPC-98は1991年から1994年にかけて製造、発売されたPC-98が主な対象らしいです。
上記対象のPC-98を購入する場合は気を付けましょう。
まぁ”四級塩電解コンデンサ”だけが液漏れするわけではなく、他の種類のコンデンサも液漏れするときはしています。
私は2000年以降に発売されたUNIXサーバーのコンデンサで液漏れに遭遇したことがあります。
あと、こういうコンデンサは液漏れ以外にも電解液の蒸発で使い物にならないようになると思います。
"コンデンサ"、"寿命"、"アレニウスの法則" とかでググるといっぱい出てくると思います。
ノート全般は避けた方が無難
全般的に古いパソコンのノートPCは上級者向けです。
さらにPC-98のノートパソコンとなると情報もほとんどないので、トラブルが出ると迷宮入りする確率大です。
ディスプレイやらバッテリーやらめんどくさいことが多いです。
まずはデスクトップを。。。
魔改造品
魔改造と言っても色々あると思いますが、私は "CPU交換品" や "HDDのCF化、SATA化したもの" も避けた方が良いと考えています。
昔PC-98ではCPUを ”AMD-K6(R)” などに取り換えるキットがありましたが、このキットを取り付けた場合、以下の注意点がありました。
- OSの再インストールは元のCPUでおこなう
- Windows95の場合はパッチを当てる
- 特定のSCSIボードが動かない
今の時代、上記の対処法を見つけ出すのは至難の業だと思います。
PC-98再入門の人や、ましては初めてPC-98を触る人では到底たどり着ける情報ではないと思います。
せっかく購入したのにこういう改造品で本来やりたいことができないのは悲しいので、標準品を購入するのが良いと思います。
こういうのをおこないたい場合は、2台目以降のPC-98で自分で取り付けるのが良いのではないでしょうか?
コレクションからセレクションの時代
PC-98などレトロPCものを集めるのもいいですが限度を決めましょうという話です。
youtubeの動画(多分 岡田斗司夫の切抜き動画)で言っていた言葉に
「コレクションからセレクションの時代」
という言葉がありました。
オタク気質人はの何かにハマると最初は何でもかんでも集めようとするけど(コレクション)、そのうち図書館や博物館などの施設でもない限り、収蔵スペースや資金など個人では限界がでてくる。
よって、自分にとって価値のあるものを選び、厳選していく(セレクション)方向に進むのが自然な流れ。
みたいな "量より質" を取るという内容でした。↓(3:10~)
https://www.youtube.com/watch?v=XO7pXqFPSRg&t=147s
※【岡田斗司夫 / サイコパスおじさん / 人生相談 / 切り抜き】
PC-98でもいろんな機種を複数持っていると、よくわからない謎の満足感があったり、予備機・予備パーツは心に余裕を持つことができますが、際限なく購入してしまうと部屋のスペースが無くなったり、別途倉庫を借りたりして無駄なお金がかかってしまう可能性があります。
そんな沼にハマってしまうとPC-98のせいで新しい出会いが訪れてこなくなるかもしれません。
探していたあの商品、昔懐かしの一品、ヤフオク・メルカリの商品はすべて一点もので(ハードオフ風)、思いがけないあなただけの宝物との出会いがあったとしても、ポチる前に考えてください。
それを買って大丈夫かと?
- PC-98を買うなら3台まで。新しいのを買うなら、今持っているのを手放してから
- 予備のパーツは5個まで
など自分にルールを決めてPC-98の沼にハマらない程度に限度をわきまえて楽しくやっていくのが良いかと思います。
いかがでしょうか?
終わり
(管理人が)間違いだらけのPC-9821選び(と入手方法)でした。
色々反論もあると思いますが(特に魔改造の定義)、一つの考え方として見ていただければと思います。