PC9821の内蔵HDDを交換するシリーズ第三弾です。
ちなみに、第一弾、第二弾は以下のリンクから
第一弾:PC9821の内蔵HDDをCF化する
第二弾:PC9821の内蔵HDDをSATA SSD化する
今回はIDE SSDに交換します。
"CF" でなくて "SATA SSD" でもなく "IDE SSD" です。
しかも今回は2022年6月現在アマゾンで売っているIDE SSDを使用します。
注意点
注意点です。
改造はメーカーの保証外の行為です。改造を行う場合、すべて自己責任でおこないましょう。
ある日突然SSDのデータが全部飛んだりハードウェアが壊れたりする可能性もあると思います。そのようなことが起きても問題ないという人はIDE SSD化に挑みましょう。
用意するもの
IDE SSD(Transcend 32GB SSD 2.5インチ IDE TS32GPSD330)
2022年5月現在アマゾンで売っているIDE SSD。
32G。
PC98はHDDの容量に制約がありますが、このSSDは32Gの容量を4Gに縮小してあります。
縮小の方法は以下の記事に記載があります。
2.5HDD変換ケーブル
PC98に標準装備の普通の3.5インチHDDと2.5インチSSD(HDD)ではピン数が違います。
主に2.5インチSSD(HDD)は電源を取るために4ピンほど多いんだと思います。
2.5インチHDDマウンタ
IDE SSDの大きさは2.5インチなのでマウンタを取り付けます。
SSDなので別に付けなくとも大きな衝撃を加えない限り使わないくても良い気はしますが・・
家に転がっていた2.5インチHDDマウンタ。
Windows95の起動ディスク
細かく言えば、Windows95の起動ディスクではなく、Windows95の起動ディスクを作った際に入ってきている「DISKINIT.EXE」が必要になります。
この「DISKINIT.EXE」はHDDをPC98で使用できるようにローレベルのフォーマットをおこなう感じのツールです。
もし、Windows95の起動ディスクに入っていなかったら、Windows95の
「A:\Windows\command]
以下にあるので、起動ディスクにコピーしておきましょう。
手順
取付
IDE SSDをPC98に取り付けます。
Windows95起動ディスクでPC98を起動
Windows95起動ディスクでPC98を起動します。
DISKINITコマンドを実行しSSDを初期化する
以下コマンドを実行します。
DISKINIT
その後流れに任せてSSDを初期化します。
fdiskで容量確認
4Gに縮小したSSDが無事fdiskで認識されています。
終わり
以上、"PC98の内蔵HDDをIDE SSDに交換する" でした。
CF化やSATA化では変換の基盤が必要だったりするので、IDE SSD化がシンプルですし、今のところコレがいいのかなと思います。
さらに今回は "IDE SSD化" ですが、 "IDE HDD"でも可能かと思います。
なお、今回の構成は私の "PC-9821V13" では成功しましたが他の機種では確認していません。
他の機種では動かない可能性もあるので、IDE SSDに交換する際は自己責任でお願いします。