Q.Windows2000でPC-9801-86音源を認識させたいのですが、どのような作業手順を踏めばよろしいでしょうか?
A.Windows NT4.0を持っているのであればそっちのドライバを適用すれば使えなくは無いらしいです。
ネットでたまに見かける(?)このやり取り、実際に可能なのか検証してみます。
注意点
今回の行為はメーカーの保証外の行為です。すべて自己責任でおこないましょう。
用意するもの
Windows2000の入ったPC-98
Win2kで86音源を使用するので、当然Win2kの入った98が必要になります。
今回はPC-9821 Ra43を使用します。
PC-9801-86音源
86音源本体です。
WindowsNT4.0の86音源ドライバ
WinNT4に入っている86音源ドライバのドライバです。
- MMDRIVER.INF
- MMDRV.DLL
- SND98.DLL
- SND98.SYS
上記4ファイルは実際にPC-98にWinNT4をインストールし、ファイルの検索で見つけたものです。
多分 "system32" の中に全部あったような?
手順
PC-98に86音源を取り付ける
86音源を取り付けます。写真では3段目に取り付けています。
ちなみにCバスには86音源の他に、SCSIボードとMIDIインターフェースボードが付いていますがWin2kでは認識しないです。
本体サウンドの機能を切り離す
システムセットアップメニューでサウンド機能を "使用しない" に設定します。
上のシステムセットアップメニューの画像はPC-9821V13の画像です。Ra43の画像は撮り忘れ。
ドライバのインストール
WinNT4の86音源ドライバをインストールします。
■コントロールパネル
コントロールパネルから "ハードウェアの追加と削除" を選択します。
■ハードウェアの追加ウィザード
次へを選択します。
■ハードウェアの追加ウィザード
上を選択します。
■ハードウェアの追加ウィザード
"新しいデバイスの追加" を選択します。
■ハードウェアの追加ウィザード
”いいえ” を選択します。
■ハードウェアの追加ウィザード
"サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー"を選択します。
■ハードウェアの追加と削除ウィザード
"ディスク使用" を選択します。
■フロッピーディスクからインストール
参照を選択します。
■ファイルの場所
"MMDRIVER.INF" が保存してある場所を選択します。
■フロッピーディスクからインストール
"OK" を選択します。
■デジタル署名が見つかりませんでした
"はい" を選択します。
■ハードウェアの追加と削除ウィザード
"NEC PC9821 built-in(YM2608),PC-9801-86" を選択し、次へを押します。
■ハードウェアの追加と削除ウィザード
"次へ" を選択します。
■デジタル署名が見つかりませんでした
"はい" を選択します。
■ファイルが必要
"SND98.DLL" のファイルが無いと言ってきているので、"MMDRIVER.INF" の場所を指定したのと同じように場所を指定します。
このファイルが無いというやり取りを "MMDRV.DLL", "SND98.SYS" も同様に対処します。
■ハードウェアの追加と削除ウィザード
"完了" を選択します。
■システム設定の変更
"はい" を選択し、OSを再起動します。
以上で設定は完了です。
確認
OS再起動、86音源から音がでると思います。
デバイスマネージャーからもドライバが確認できます。
使用感
つかいものになりません!
音飛びがひどいです。
追記1
HDDがIDE接続なので音飛びがひどいだけで合って、SCSIなら普通(?)に聞けます。
追記2
OSでのボリューム変更ができないので、スピーカーのボリュームで調整する必要があります。