PC-9821Ra43にWindowsNT4.0をインストールしたいと思っています。
WindowsNT4.0をRa43にインストールするためには Ra43専用の
- Windows NT Setup Disk1<置換版>
- WindowsNT4.0セットアップディスク(ドライバディスク)
が必要になります。
PC98版のWindowsNT4.0標準のセットアップディスクだと4G以上のHDDを認識できないので8G HDD搭載であるRa43ではインストール途中でHDDを認識できずに詰んでしまいます。
そこで上記ディスクを使用しRa43に搭載されている8GのHDDを認識させます。
用意するもの
アプリケーションCD-ROM
WindowsNT4.0をRa43で使用できるようにアップグレードするためのツールが入っています。
ブランク・フロッピーディスク(2枚)
今回は以下の2枚を作成するためにブランクフロッピーディスクを用意します。
- WindowsNT Setup Disk1<置換版>
- WindowsNT4.0セットアップディスク(ドライバディスク)
"Windows NT Setup Disk1<置換版>" は"1.2Mのフォーマット" で、
"Windows NT 4.0セットアップディスク(ドライバディスク)" は"1.4Mのフォーマット" したものを用意します。
WindowsNT4.0付属のPC98版の"Windows NT Setup Disk1"
"WindowsNT Setup Disk1<置換版>" を作成するには ”Windows NT Setup Disk1"に対して、アップグレ-ドを行います。
アップグレ-ドにより、フロッピ-ディスクの内容を書き換えるので、複製を作成し、複製に対してアップグレ-ドを行います。
※写真はDisk1~Disk3までありますが、今回はDisk1だけ使用します。
もしWindowsNT4.0に付属されているPC98版の"Windows NT Setup Disk1" を紛失した場合は以下のリンクを参照して作成しましょう。
【PC98版】Windows NT 4.0 Serverのセットアップディスクを作成する - PokuG stdio.h
手順
フロッピーをフォーマットする
1.2MByteのフォーマット
"Windows NT Setup Disk1<置換版>"を作成するためにブランクフロッピーを1.2Mでフォーマットします。
なぜ1.2Mなのかと言うとコピー元の"Windows NT Setup Disk1"が1.2Mだからです。
1.4MByteのフォーマット
"WindowsNT4.0セットアップディスク(ドライバディスク)"を作成するためにブランクフロッピーを1.4Mでフォーマットします。
なぜ1.4Mなのかと言うとドライバが1.2Mだと入りきれないので。
(1.2Mだとドライバディスク作成時にエラーになります)
Windows NT Setup Disk1<置換版>の複製を作成する
WindowsNT4.0に付属されているPC98版の"Windows NT Setup Disk1" を "Windows NT Setup Disk1<置換版>"のために用意したブランク・フロッピー(1.2Mフォーマット済)にディスクコピーします。
もしWindowsNT4.0に付属されているPC98版の"Windows NT Setup Disk1" を紛失した場合は以下のリンクを参照して作成しましょう。
【PC98版】Windows NT 4.0 Serverのセットアップディスクを作成する - PokuG stdio.h
Ra43付属のアプリケーションCD-ROMをPC98にセット
アプリケーションCD-ROMをPC98にセットします。
WindowsNT4.0セットアップディスクの作成
"CDNTUP"の実行
"Windows NT Setup Disk1<置換版>"、"Windows NT 4.0セットアップディスク(ドライバディスク)"を作成するユーティリティを以下のコマンドで実行します。
なおコマンドは以下のフォルダにあります
- "<CD-ROM>\NT40"
CDNTUP <フロッピードライブ>
※<フロッピードライブ>の後に ";" は付けません
Windows NT Setup Disk1<置換版>の作成
Windows NT Setup Disk1<置換版>をフロッピードライブに入れて、リターン。
Windows NT Setup Disk1<置換版>作成終了
Windows NT Setup Disk1<置換版>作成が終了したら、フロッピーを抜きます。
Windows NT 4.0セットアップディスク(ドライバディスク)の作成
Windows NT 4.0セットアップディスク(1.4Mフォーマット済)を入れて、リターン。
Windows NT 4.0セットアップディスク(ドライバディスク)の作成終了
以上で終了になります。
終わり
"PC-9821Ra43にWindowsNT4.0をインストールするための "専用セットアップディスク" を作成する" でした。
今回作成した2枚のフロッピーディスクを使用しWindowsNT4.0をインストールします。
大まかには"Windows NT Setup Disk1<置換版>" を使用しインストールを開始し、インストール途中で "大容量記憶装置を検出"という項目 で "WindowsNT4.0セットアップディスク(ドライバディスク)"を使用し8GのHDDドライバを適用する感じです。
※WindowsNTにRAIDのドライバーなどをインストールする場合とかと同じ手順だと思います