MS-DOS/Windows95でもネットワークに参加させたいのでPC-9821V13にCバスのLANポートを増設します。
今回使用するLANボードはアライドテレシスの「CentreCOM LA-98-T」というLANボード。
他のメーカーのLANボードもおそらくこのような流れで設定すると思います。
ゴール
この記事ではPC98にLANボードを増設し、MS-DOSでもネットワークを使えるように手動で以下の設定までおこないます。
- IRQの設定
- I/Oアドレスの設定
LANボードのドライバの設定まではおこないません。
なお、Windowsだけで使いたいのなら手動で I/Oアドレスの設定とIRQの設定はおこなわなくても問題ありません。
IRQとI/Oアドレスってなんぞ?という人は以下のリンクを読んでください。
pokug.net
用意する物
LANボード
社名 | 品名 | 備考 |
---|---|---|
アライドテレシス | CentreCOM LA-98-T | 10Mbps |
PC98の拡張ボードと言えばバファロー製(メルコ?)などを思いうかべると思いますが、PokuGで使用しているLANボードはアライドテレシス製のLANです。
アライドテレシスは日本発のネットワーク専門メーカーで、今でも企業ではアライドテレシスのハブなどを使っているところが多いかと思います。
どのメーカーのLANボードでもいいですが、現在でもユーティリティソフトやドライバをダウンロードできるメーカーのものを用意しましょう。
設定
Plug & Play 機能を使用しないようにスイッチを変更する
WindowsならPlug & Play 機能でI/Oアドレス、及びIRQを自動で割り振りますが、MS-DOSでは重複しないように手動で設定しないといけません。
よってPlug & Play 機能を使用しないように切り替えスイッチを変更します。
上の写真のように「AUTO/LEGACY切替スイッチ」があり、LEGACYに設定するとPlug & Play 機能をオフにできます。
写真では右のLEGACYモードに設定されています。
PC98に挿す
I/Oアドレス、及びIRQの設定
LANボードのユーティリティソフトを用意する
I/Oアドレス、及びIRQを変更するユーティリティソフトを用意します。
メーカーのホームページへいってダウンロードします。
CFG98を起動する
CFG98とは I/Oアドレス、及びIRQを変更するCentreCOM LA-98-T用のユーティリティソフトです。
このソフトでI/Oアドレス、及びIRQの設定をおこないます。
LAN Adapterの設定変更を選ぶ
現在のI/Oアドレスを選択
現在のI/Oアドレスが分からなくて、間違っていても「値が間違っている」みたいなメッセージが出るだけなので、何通りか選択すれば当たると思います。
※Auto Scanがありますが何故か失敗しました
新しいI/Oアドレスの設定
他の機器と重複していないI/Oアドレスを選択します。
新しいIRQの設定
他の機器と重複していないIRQを選択します。
確認
今回は設定前と設定後が同じですが、これは既に重複していないアドレスを設定済みで、本記事の解説のため設定したからです。
終了
以上で設定完了です。
終わり
以上PC9821にLANボードを増設するでした。
IRQとI/Oアドレスは知っておくと他の拡張ボード増設の際にも役に立つと思います。