日本産のスーパーコンピュータ「富岳」が世界ランキングで1位を取ったみたいですね。そんなわけで我がパソコンといかほど性能が違うのか確認してみましょう。
見せてもらおうか 新しいスパコンの性能とやらを!
使用機器
我が自作PCのスペックです。AMDとかじゃないし、第10世代ではないですが、そんな悪い性能じゃないと思います。自作民間機代表みたいな?
機器 | 品名 |
---|---|
CPU | Intel Corei7 9700K |
メモリ | CORSAIR PC4-21300(DDR4-2666) 32G |
マザボ | ROG STRIX Z390-F GAMING |
グラボ | ASUS NVIDIA GTX 1660Ti |
SSD | Samsung SSD 970 EVO 250G -NVMe PCle M.2 2280 SSD |
OS | Windows10 Pro(Ver1903) |
ベンチマークアプリ
LINPACKっていうのを使います。LINPACKについては以下の通り(wiki引用)
LINPACK ベンチマークは LINPACK に基づいたベンチマークプログラムで、システムの浮動小数点演算性能を評価する。ジャック・ドンガラが考案したもので、理学・工学で一般的な n×n の線型方程式系Ax = b を解く速度を測定する。このベンチマークの最新版はTOP500で世界の高速なコンピュータの性能値としてランキングに使用されている
このLINPACKはネットの記事とか見ると富岳が1位を取ったベンチマークアプリの一つです。
我が自作PCは同じ土俵(?)で戦います!
補足:単位”Flops”
LINPACKのベンチマークアプリの数字の単位はFlopsです。以下wikiより
FLoating point number Operations Per Secondの名称が示す通り、1秒間に浮動小数点演算が何回できるかの指標値ひいては性能値の事を指す。
平たく言えば、1Flopsの場合、1秒間に1回浮動小数点演算をしていると言うことになります。
10Flopsの場合、1秒間に10回浮動小数点を計算みたいな。
補足:入手方法
goole先生で「Intel LINPACK」で検索して多分一番上にあります。
一応下にリンク張っておきます。
software.intel.com
今回はWindows10で実行するので、上のリンクからWindows版を選びます。
実行
ダウンロードしたファイルを解凍して、コマンドプロンプト上から「runme_xeon64.bat」を実行します。
ファイル名に「xeon」とあるので「xeon」に明らかに最適化された物ですね。たぶん・・・Corei 7でも一応動いた。
あとは待つのみ。
プロンプトが返ってきたらベンチマーク終了。約20分。
実行した「runme_xeon64.bat」と同じフォルダに「win_xeon64.txt」というファイルができているのでメモ帳で開きます。これに結果が記載されています。
結果
「win_xeon64.txt」の内容ですが何かいっぱい書いてありますが、「Performance Summary」の「Average」に注目してみます。
Performance Summary (GFlops) Size LDA Align. Average Maximal 1000 1000 4 232.4511 280.3046 2000 2000 4 260.8897 261.7479 5000 5008 4 323.8163 325.0066 10000 10000 4 355.8701 357.4069 15000 15000 4 375.5528 377.2272 18000 18008 4 361.0274 363.0144 20000 20016 4 357.9891 358.3056 22000 22008 4 359.2260 359.6923 25000 25000 4 358.1198 358.9318 26000 26000 4 361.4960 362.6183 27000 27000 4 364.8197 364.8197 30000 30000 1 362.8557 362.8557 35000 35000 1 363.5373 363.5373 40000 40000 1 369.0151 369.0151 45000 45000 1 365.5404 365.5404 Residual checks PASSED
単位は「G(ギガ)Flops」で上記より結果は大体232~369G(ギガ)Flopsです。
よって我が Corei7 PCは高くて約369G(ギガ)Flopsという結果がでました。
比較
TOP500
TOP500というサイトでスパコンのベンチマーク結果が載っています、こちらで富岳の性能を確認します。
www.top500.org
富岳の性能
TOP500のサイトのJUNE 2020のページに富岳の性能が載ってますね。
一位です。
この見方は
Rmaxが実行速度、Rpeakが理論値orピーク値?だと思います。
よって富岳の結果は「415,530TFlops」。なんか Corei7 PCの結果と単位が違います。
表にしてみる
とりあえず単位を同じにして表にまとめてみます。
機器 | Flops(G) |
---|---|
富岳 | 415,530,000 |
自作PC | 369 |
グラフにしてみる
Corei7パソコンの棒が全く見えません。
結果
上の表やグラフから差は歴然としています。
計算すると
415,530,000/369=1,126,097.6
約百万飛んで12万倍の大負けです。フリーザ様とカカロット以上の差です。
おわり
今回はスーパーコンピュータの富岳と我が Corei7 PCとでベンチマークで比較してみました。
使ったアプリがXeon向けとか、そもそも計算機としての考え方自体違うかもしれませんが、ここ数十年で一般のパソコンもかなり進化していたのでここまで差があるとは思いまえんでした。驚きです。
まぁ、ここまで差があるということは一般向けパソコンもまだ伸びしろがあるということでしょうか?
そうなるには空冷でなく水冷とか、ものすごいコンピュータのスペースが必要とか、莫大な電気がいるとか課題山ずみな気がしますが・・・
そんなわけで、とにかく「富岳が世界一位を取ったのでCorei7PCとベンチマーク対決」という突発記事でした。