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Aterm WX3000HP購入したのでレビュー(セットアップとベンチマーク)

f:id:yarufu101:20200524205510p:plain
Aterm WX3000HPを買いました。家にはすでにIPv6のルータもIPv4のルータも稼働済みなので、WX3000HPをブリッジモードで使用しWi-Fi6の通信速度を堪能しようと思い購入です。
4年前にタダで購入したWG1200HSとの交換です。どれだけ速くなっているか!レビューだ!
見せてもらおうか、Wi-Fi 6の性能とやらを!
アフィはWX3000HPと同等の製品らしいAX3000HP

ハコ

普通の箱。約二万円。「もうちょっと待てば半額で同等の機能の製品が出るんだろうなぁ」と思いながら購入。待てませんでした。
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設置

デカい。右がWX3000HPで左が引退予定のWG1200HS。「モノリスか!?」と思うほどデカい。
デザインは大昔のWR8600Nにデザイン戻ったのかと思っていたが大きさはWR8600Nの3周りくらい大きい。横に置いたら8ポートのハブより大きいかも。
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ブリッジモードへ変更

ブリッジモードへ変更はスイッチで変更。デフォルトはルーターモード。
スイッチを真ん中にすればブリッジモードです。
写真じゃよくわかりませんね。とりあえずこれでブリッジモードだ!
f:id:yarufu101:20200524182129j:plain

LANに参加、そして当然の如くIPアドレスを見失う

ブリッジモードだと自分がルーターではないのでIPアドレスはDHCPサーバーから自動で割り当てられます。
そんなわけでWX3000HPがどのIPアドレスをもらったのかはDHCPのログを見ます。
下が我が家の配布済みDHCPアドレスなのでコレのどれか。
f:id:yarufu101:20200524185214j:plain
WX3000HPのWeb管理画面に入るために、上から順にIPアドレスを叩くも良し、NICアドレスから予想するも良し。

無事入れたのでIPアドレスを固定にする

無事に入れました。動作モードは「ブリッジモード」になっていますね。
f:id:yarufu101:20200524185912j:plain

まずはIPアドレスを固定し、WX3000HPにも名前を付けます。
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ファームウェアバージョンアップ

この記事は2020年12月16日に書いていて、WX3000HPの発売が今年の半ばに出たてですがファームウェアのバージョンアップがあったのでしておきました。
IPアドレスの設定が間違えなければ問題なくWEBからとってくるバズ。下の画面は最新にした後のスクショ。
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その他の無線LAN設定は省略

無線LAN設定は省略。他の無線LANと別段違うところないし・・・

設定して思ったこと

このルーターログを見る機能がない

最近のNECのルーターはログ見れないが、このルーターもやっぱ見れない。セキュリティ的にどうなのか?一般ユーザーは見ないのでいらないと判断したんでしょうか?
でもログ見ないとどんなアクセスあるのかわからないような・・・?
ブリッジモードとして使うんでログは見れなくても良しとるか。
ひょっとしてルーターモードだとログが見れたりするのだろうか?ルーターモードにしていないのでその辺はわかりません。

無線LANに接続している機器一覧画面はあるので、まぁ良しとする

ログは見れなくてもいいので無線LANに接続している機器の一覧は出してほしいと思ったが、「見えて安心ネット」という機能を使えば問題なかった。
接続しようとして失敗している機器も一覧に出るので、無線LANに不正にアクセスしようとする端末もわかるかも。
この機能は便利っぽい。というかログが見れないのならこの機能はあって当然の機能というところ。

見えて安心ネット

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上で言った見えて安心ネット。今つながっている機器や過去につながった機器が出る。接続失敗した機器も出るみたい。
画面では消してあるがMACアドレスが表示されていて、接続機器に名前を付け、MACアドレスに紐づけることも可能。
これでどの機器なのか一目でわかるようになる。
画面だと「JINTSU」と「SHIMAKAZE」が今接続されていて「KAMIKAZE」「SHIGURE」「YUKIKAZE」の機器が過去に接続していると出てます。
あと、過去に接続を試みた機器を拒否する設定もあるみたい。

運用して思ったこと

やっぱ安定している

半年以上使ってますが、特に勝手に再起動や、接続できないといった不具合にはあったことはありません。ブリッジモードで使っているからかもしれませんが。。。

ベンチマーク

ここからが本題。性能を測ってみたいと思います。WX3000HPだけだと面白くないので、家にもう一台あるWG1900HPと比較してみます。WG1200HSはすでに手放して測定できないので、比較対象はWG1900HPです。

スペック

無線LANのスペック。色々ありますが無線LANのスピード関連まわり。

WX3000HP WG1900HP
WiFi最大通信速度 2402Mbps(5GHz帯接続時) 1300Mbps(11ac/5GHz帯)
WiFi実効スループット 約1580Mbps 約802Mbps(TCP)
ストリーム数 2ストリーム(5GHz帯) 3ストリーム
アンテナ数 2×2(5GHz帯)2×2(2.4GHz帯) 3×2(5GHz帯 & 2.4GHz帯)
有線LAN 1000Mbps 1000Mbps
有線LAN実効スループット 約940Mbps 約940Mbps

実効スループットの測定環境

実効スループットの測定環境は以下の環境。
サーバーとクライアントと言ってますが、平たく言えば自作PCとserface laptop3。
サーバーが自作PCでクライアントがserface laptop3。
CPUも最近ので、SSD、メモリも結構あるので、パソコンスペックが原因で通信速度が遅くなるということはないと思います(無いと思いたい)

サーバ クライアント
CPU Core i7-9700K Core i5-1035G7
メモリ 32G 8G
SSD NVMe SSD 512M NVMe SSD256G
OS Windows10 Pro(Ver 20H2) Windows10 Pro(Ver 20H2)

測定環境イメージ

こんな感じ。サーバー(自作パソコン)の有線LANを無線LANアクセスポイントに繋ぎ、クライアント(serface)と無線LANアクセスポイントをWifi6で通信するという環境。
当然5GHzを使用します。
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使用ツール(iperf3)

iperf3を使います。これコマンド型のスループットを測るツールです。
よく使われる一般的(?)なコマンドで実行します。

サーバー側

サーバー側は以下コマンドを実行

iperf3 -s

クライアント側

サーバー側は以下コマンドを実行。-Pオプションは並列度を表していて、今回のコマンドではコネクションを並列に8個使ってデータのやり取りを行います。

iperf3 -c <サーバーのIPアドレス> -P 8

結果

結果はサーバー、クライアント2つ結果が出ますが両方同じくらいの値なので、サーバー側の結果のみ記載します。

WG1900HP

まずはWG1900HPから。
サーバー側の結果

[ ID] Interval           Transfer     Bandwidth
[  5]   0.00-10.03  sec  0.00 Bytes  0.00 bits/sec                  sender
[  5]   0.00-10.03  sec  52.9 MBytes  44.2 Mbits/sec                  receiver
[  7]   0.00-10.03  sec  0.00 Bytes  0.00 bits/sec                  sender
[  7]   0.00-10.03  sec  53.0 MBytes  44.4 Mbits/sec                  receiver
[  9]   0.00-10.03  sec  0.00 Bytes  0.00 bits/sec                  sender
[  9]   0.00-10.03  sec  53.5 MBytes  44.7 Mbits/sec                  receiver
[ 11]   0.00-10.03  sec  0.00 Bytes  0.00 bits/sec                  sender
[ 11]   0.00-10.03  sec  53.4 MBytes  44.6 Mbits/sec                  receiver
[ 13]   0.00-10.03  sec  0.00 Bytes  0.00 bits/sec                  sender
[ 13]   0.00-10.03  sec  52.6 MBytes  44.0 Mbits/sec                  receiver
[ 15]   0.00-10.03  sec  0.00 Bytes  0.00 bits/sec                  sender
[ 15]   0.00-10.03  sec  52.3 MBytes  43.7 Mbits/sec                  receiver
[ 17]   0.00-10.03  sec  0.00 Bytes  0.00 bits/sec                  sender
[ 17]   0.00-10.03  sec  52.4 MBytes  43.8 Mbits/sec                  receiver
[ 19]   0.00-10.03  sec  0.00 Bytes  0.00 bits/sec                  sender
[ 19]   0.00-10.03  sec  51.3 MBytes  42.9 Mbits/sec                  receiver
[SUM]   0.00-10.03  sec  0.00 Bytes  0.00 bits/sec                  sender
[SUM]   0.00-10.03  sec   421 MBytes   352 Mbits/sec                  receiver

上記がサーバー側の結果。一番下の行に注目します。
今回のコマンドは10秒間パケットを流すというコマンドなので、
10秒間に「421 MBytes」パケットを受け付け、スループットのが「352 Mbits/sec」だったという結果です。

WX3000HP

サーバー側の結果

[ ID] Interval           Transfer     Bandwidth
[  5]   0.00-10.01  sec  0.00 Bytes  0.00 bits/sec                  sender
[  5]   0.00-10.01  sec   143 MBytes   120 Mbits/sec                  receiver
[  7]   0.00-10.01  sec  0.00 Bytes  0.00 bits/sec                  sender
[  7]   0.00-10.01  sec   139 MBytes   116 Mbits/sec                  receiver
[  9]   0.00-10.01  sec  0.00 Bytes  0.00 bits/sec                  sender
[  9]   0.00-10.01  sec   142 MBytes   119 Mbits/sec                  receiver
[ 11]   0.00-10.01  sec  0.00 Bytes  0.00 bits/sec                  sender
[ 11]   0.00-10.01  sec   142 MBytes   119 Mbits/sec                  receiver
[ 13]   0.00-10.01  sec  0.00 Bytes  0.00 bits/sec                  sender
[ 13]   0.00-10.01  sec   141 MBytes   118 Mbits/sec                  receiver
[ 15]   0.00-10.01  sec  0.00 Bytes  0.00 bits/sec                  sender
[ 15]   0.00-10.01  sec   138 MBytes   116 Mbits/sec                  receiver
[ 17]   0.00-10.01  sec  0.00 Bytes  0.00 bits/sec                  sender
[ 17]   0.00-10.01  sec   132 MBytes   110 Mbits/sec                  receiver
[ 19]   0.00-10.01  sec  0.00 Bytes  0.00 bits/sec                  sender
[ 19]   0.00-10.01  sec   134 MBytes   112 Mbits/sec                  receiver
[SUM]   0.00-10.01  sec  0.00 Bytes  0.00 bits/sec                  sender
[SUM]   0.00-10.01  sec  1.08 GBytes   930 Mbits/sec                  receiver

一番下の行に注目します。サーバー側は10秒間に「1.08 GBytes」うけとりスループットは「930 Mbits/sec」です。

比較してみる

WX3000HP WG1900HP
実質スループット(サーバー側) 930 Mbits/sec 325 Mbits/sec

WX3000HPの圧勝です。買ってよかったWX3000HP

しかし公表値との隔たりが・・・?公表値無線LAN約1580Mbps問題

WG1900HPに勝ったと喜んでいる場合ではありません!たしか公表値は無線LAN約1580Mbpsだったはず!
1/3くらいですよ!なんでだ!?

1Gbps有線LANの限界

WX3000HPのスペックに有線LANが1Gbpsで実質値が約940Mbpsと出てますね。多分これが原因のような気がします。WiFiには余裕があっても有線LANが足を引っ張ってそうです。とうとう1G有線LANの時代は終わりに近づいているのでしょうか?しかし10Gのハブは売ってると思いますが価格が高いので全然普及してない。WiFi6って宝の持ち腐れになるんでしょうか?
このWX3000HPは使用している有線LANは全部1Gbpsなので、WiFiはこれ以上のスピードは出せないのか?と思いますが、今回の実験は接続機器が1台の実験なので複数台同時接続したらWiFi6の性能を出せるのかもしれません。
あと、無線機器同士なら1Gbps以上の速度は出せる可能性はあるかも。
また、NURO光とかのインターネット2Gbpsの環境で、ルータのWANインタフェースが10GbpsのWX6000HPみたいなものだったらネットは速いかもしれない・・・
うちのようにネット速度1Gの場合はWX3000HPで問題ないと思われる。

終わり

Aterm WX3000HPを二万円で買いました。
ネット環境が1Gbps以下で各機器を1Gbpsのハブで中継している場合、このルーターはかなり良い選択肢になるのではないでしょうか?最近安くなってきてるようですし。
WiFiの速度はほぼ1Gbpsに近づき自分はこれで満足です。そしてそう遠くないうちに1Gbpsのハブの引退時期も近づいてきてるのでしょうか?ガジェット好きには楽しみな時代に突入の予感です。