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いまさら聞けないSolaris8(Intel版)のインストール方法

SunであらずんばUNIXにあらず

世紀末サーバー界でそう言われていたような気がしないでもないサーバー界の覇者SunMicrosystems。

今回はそんなSunMicrosystemsがリリースしていたSolaris8(intel版)を仮想環境にインストールしたいと思います。

Solarisとは

SunMicrosystemsがリリースしていたUNIX系のOSで、前身のSunOSというのが、かなり早い時期(1983年ごろで商用OSで最速?)からTCP/IPの実装をしていたと思います。

Solaris8はSunMicrosystemsの全盛期を支えたバージョンのOSだと思います。

用意するもの

仮想環境(VMware Esxi7.0)

今回はVMware Esxi7.0を使います。

Solaris8 intel版

f:id:yarufu101:20220129005916j:plain:w500
Solaris8 intel版。本物のsparc版はサーバーも無いといけないので断念。

ちなみにこのSolaris8 intel版は過去に何個か持っていたが、友達にあげたりしていたので、現存している最後の1セット。

昔、秋葉原のぷらっとホームで買った記憶がある。

あと、パッケージには複数枚のCD-ROMがありますが、インストールに使用するCD-ROMは以下の3枚です。

  • Solaris 8 Software 1 of 2
  • Solaris 8 Software 2 of 2
  • Solaris 8 Languages

VMware SVGAドライバモジュール

XFree86 から移植された DDX ドライバとライブラリ。

これが無いとXwindowが立ち上がりません。

これはSolaris8のCD-ROMには入ってないので、ネットの何処かからダウンロードしましょう。
ファイル名は以下。

  • sunwxf86-vmware.tar.gz

x86版Solaris10のOS パッケージに同じ名前のモジュールがあるので、それを使えばワンチャンいけるかもしれない。
試したことはないけど。。。

インストールの流れ

今回は仮想環境に入れるので、物理サーバーにインストールする手順とは結構違います。

物理サーバーの場合2枚目のCD-ROMをインストールするにはXwindowの起動が前提になりますが、仮想環境の場合、2枚目のCD-ROMインストール時点でXwindowのドライバをインストールするタイミングが無いので通常のグラフィカルユーザーインターフェースではインストールできません。

よって、仮想環境の場合、テキストモードで全てのSolaris8のモジュールをインストールした後、Xwindowを使用するためのVMware SVGAドライバモジュールをインストールします。

具体的にはインストール中にXwindowの設定が3回ほど出てきますが、全部無視してテキストモードでのインストールで突き進みます。

以下インストールの詳細です。

Solaris8のインストール

最初に[Solaris 8 Software 1 of 2]のCD-ROMからインストーラーを起動します。


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[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128185838j:plain
[F4]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128190013j:plain
[Set Keyboard Configuration]を選び、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128190201j:plain
[Japanese(106)]を選び、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128190309j:plain
[with Windows keys]が選ばれているのを確認し、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128190439j:plain
[F3]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128190531j:plain
キーボードが[Japanese(106)]になっているのを確認し、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128190731j:plain
[CD]を選択し、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128191004j:plain
[1]を入力し、[Enter]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128191301j:plain
[4]を入力し、[Enter]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128191427j:plain
[0]を入力し、[Enter]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128191611j:plain
[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128191707j:plain
[F4]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128191819j:plain
[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128191933j:plain
[Yes]が選ばれているのを確認し、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128192042j:plain
[No]が選ばれているのを確認し、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128192157j:plain
ホストネームを入力し、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128192314j:plain
IPアドレスを入力し、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128192418j:plain
[Yes]が選ばれているのを確認し、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128192513j:plain
ネットマスクを入力し、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128192609j:plain
[No]が選ばれているのを確認し、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128192721j:plain
[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128192836j:plain
[No]が選ばれているのを確認し、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128192928j:plain
[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128193030j:plain
[None]を選択し、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128193137j:plain
[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128195936j:plain
[Asia, Eastern]を選択し、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128200037j:plain
[Japan]を選択し、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128200154j:plain
[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128200246j:plain
[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128200401j:plain
[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128200550j:plain
[Asia]-[Japanese EUC (ja)]を選択し、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128200723j:plain
[Entire Distribution plus OEM support ...]を選択し、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128200836j:plain
[F4]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128200933j:plain
[Edit Fdisk partitions]を選択しているのを確認し、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128201130j:plain
[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128201339j:plain
[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128201440j:plain
[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128201605j:plain
[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128201716j:plain
[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128201807j:plain
[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128201853j:plain
[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128201932j:plain
[Auto Reboot]を選択しているのを確認し、[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128202110j:plain
[F2]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128202212j:plain
インストールが始まります。

f:id:yarufu101:20220128202515j:plain
[F4]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128202712j:plain
rootのパスワードを入力する。

f:id:yarufu101:20220128202753j:plain
再度、rootのパスワードを入力する。

f:id:yarufu101:20220128202842j:plain
rootのパスワードを入力する。

f:id:yarufu101:20220128203127j:plain
[F3]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128203255j:plain
[1]のまま[Enter]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128203511j:plain
[Solaris 8 Software 2 of 2]をCD-ROMドライブにセットして、[Enter]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128203810j:plain
このエラーが出た場合は、再度[Solaris 8 Software 2 of 2]をセットしなおす。

f:id:yarufu101:20220128204026j:plain
[2]のまま[Enter]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128204140j:plain
[Enter]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128204234j:plain
[1]のまま[Enter]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128204324j:plain
[Solaris 8 Languages]をCD-ROMドライブにセットして、[Enter]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128204445j:plain
このエラーが出た場合は、再度[Solaris 8 Languages]をセットしなおす。

f:id:yarufu101:20220128204633j:plain
[Enter]キーを押す。

ここでSolaris 8自体のインストールは終了です。


Solaris8にログインする一般ユーザーの作成

f:id:yarufu101:20220128204842j:plain
rootのパスワードを入力する。

f:id:yarufu101:20220128205142j:plain
[F3]キーを押す。

f:id:yarufu101:20220128205247j:plain
rootと入れる。

f:id:yarufu101:20220128205334j:plain
rootのパスワードを入れる。

f:id:yarufu101:20220128205800j:plain
コマンド[useradd user1]でuser1を作成。

f:id:yarufu101:20220128205951j:plain
コマンド[passwd user1]でuser1のパスワードを設定。

FTPでSolaris8へVMware SVGAドライバを転送する

f:id:yarufu101:20220128210408j:plain
ffftpなどを使い、user1ユーザーで[sunwxf86-vmware.tar.gz]をSolaris8の[/tmp]へ転送する。

VMware SVGAドライバモジュールのインストール

f:id:yarufu101:20220128214003j:plain
コマンド[/tmp]を入力。

f:id:yarufu101:20220128214458j:plain
コマンド[gunzip sunwxf86-vmware.tar.gz]を入力。

f:id:yarufu101:20220128214625j:plain
コマンド[tar -xvf sunwxf86-vmware.tar]を入力。

f:id:yarufu101:20220128214916j:plain
コマンド[pkgadd -d`pwd` SUNWxf86u]を入力。

f:id:yarufu101:20220128215006j:plain
[y]を入力。

f:id:yarufu101:20220128215130j:plain
再度、[y]を入力。

f:id:yarufu101:20220128215345j:plain
コマンド[pkgadd -d`pwd` SUNWxf86r]を入力。

f:id:yarufu101:20220128215449j:plain
[y]を入力。

Xwindowの設定

f:id:yarufu101:20220128215636j:plain
コマンド[kdmconfig]を入力。

f:id:yarufu101:20220128215720j:plain
[F2]を入力。

f:id:yarufu101:20220128215808j:plain
[Change Video...]を選択し、[F2]を入力。

f:id:yarufu101:20220128215932j:plain
[XF86-VESA...]を選択し、[F2]を入力。

f:id:yarufu101:20220128220138j:plain
[MultiFrequency 100kHz...]を選択し、[F2]を入力。

f:id:yarufu101:20220128220241j:plain
[10-inch...]を選択し、[F2]を入力。

f:id:yarufu101:20220128220337j:plain
[1024x768 - 256 colors@120Hz]を選択し、[F2]を入力。

f:id:yarufu101:20220128220444j:plain
[1024x768]を選択し、[F2]を入力。

f:id:yarufu101:20220128220520j:plain
[No change...]を選択し、[F2]を入力。

f:id:yarufu101:20220128220602j:plain
[F2]を入力。

f:id:yarufu101:20220128220934j:plain:w720
[Yes]ボタンを押す。

f:id:yarufu101:20220128221129j:plain
rebootをする。

f:id:yarufu101:20220128221512j:plain
Xwindowが立ち上げりました。

以上でSolarisのインストール完全終了です。

終わり

以上、いまさら聞けないSolaris8のインストール方法でした。

昔はSolaris8インストール後、XFree86やgcc、bashとかを入れていましたが、入れた後に「ここまでしたらLinuxでよくね?」と思い、その後Solaris8に触らなくなった記憶があります。

なのでSolaris8は若干不便くらいがちょうど良いのかもしれません。

そのうちOracle8iのCDが見つかればインストールしてみたいと思います。