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Windows 11(25H2)に The Queen of Heart '99 をインストールする


1998 年から2000 年にかけて同人サークル「渡辺製作所」が制作していた、Windows 向けの対戦型格闘ゲームである The Queen of Heart。
略称は「QOH」。
同人ゲーム界における本格的な対戦型格闘ゲームの先駆作品であり、その完成度の高さから高い人気を誇りました。(wikiより)

本記事では"The Queen of Heart '99"(QOH99)をWindows 11(25H2)にインストールしたいと思います。

はじめに

この記事は QOH99 の動作保証をするものではありません。
あくまで管理人が設定したら "動いているように見える" という程度のものです。

この設定を元に動かないなど開発元への質問などしないようにしましょう!

自己責任でお願いします。

動かない場合、不安定な場合はあきらめめましょう。


用意するもの

The Queen of Heart '99 の CD-ROM

QOH99、QOH99SE、その他差分パッチを用意します。

Windows ADK

正確に言えば "Windows ADK" に含まれている "Application Compatibility Toolkit" が必要になります。
これはMicrosoftから無料で公開されているツールで、過去のWindowsとの互換性問題を解決するためのツールです。
互換モードの強化版みたいな感じのものだと受け取ってよいと思います。。
これを使用し Windows 11 で動くようにします。

16 ビット InstallShield サポートパッケージ

16 ビット InstallShield サポート パッケージ は、Windows 95 / 98 / Me 時代の “16ビット版 InstallShield(プログラムインストーラー)” を、Windows 11(25H2)で動かすために必要な追加ランタイム一式のこと です。
これをインストールしないと QOH99 はインストールできませんでした。

ゲームパッド

キーボードでゲームをプレイしてもいいですが、ゲームパッドがあった方がプレイしやすいと思います。
今回は "Nintendo Switch Proコントローラー" を使用します。
※ Nintendo Switch Pro コントローラーだと十字キーは動作しませんでした
 (アナログスティックは普通に認識しています)


インストール

16 ビット InstallShield サポートパッケージのダウンロード

QOH99 のインストーラーは 16ビットみたいなので、まずは"16 ビット InstallShield サポートパッケージ"をインストールする必要があります。
QOH99 のインストーラーを起動すると以下のメッセージが表示されます。

「詳細情報」をクリックし、16 ビット InstallShield サポートパッケージのダウンロードページへ行き、サポートパッケージをダウンロードします。

ちなみにダウンロードしたファイル名 16BitInstallShieldSupport.msi でした。

16 ビット InstallShield サポートパッケージのインストール

ダウンロードしたファイル(16BitInstallShieldSupport.msi )を起動します。

ユーザーアカウントの制御

デバイスに変更を加えることを許可するか聞いてきますので、「はい」を選択します。

その後特にインストール画面はありません。
以上で、16 ビット InstallShield サポートパッケージ のインストールは終了です。

QOH99 のインストール

QOH99 を管理者でインストールします。

渡辺製作所ミラーページ(Web アーカイブ)によればアップデート手順は以下とのことです。

QOH99本体 → QOH99SE → se0807.lzh → se1001.exe → se1126.exe

Windows ADK のダウンロード

以下のページから ADK をダウンロード"します。
Windows ADK のダウンロードとインストール | Microsoft Learn

ダウンロードしたファイルは以下になります。

  • バージョン:Windows ADK 10.1.26100.2454 (2024 年 12 月)
  • ファイル名:adksetup.exe

Windows ADK のインストール

ダウンロードしたファイル(adksetup.exe)を管理者で起動します。

ユーザーアカウントの制御

デバイスに変更を加えることを許可するか聞いてきますので、「はい」を選択します。

場所の指定

デフォルトのままで「次へ」をクリックします。

プライバシー

どちらかを選択し「次へ」をクリックします。

使用許諾

「同意する」をクリックします。

インストールを行う機能の選択

"アプリケーション互換ツール"にチェックを入れて、「インストール」をクリックします。

インストール開始

インストールが開始します。

ようこそ

「閉じる」をクリックします。


Windows ADK の設定

Compatibility Administrator(32-bit)を起動する

Windows の窓アイコン → アプリ → Windows Kits → Compatibility Administrator(32-bit)を起動します。

ユーザーアカウントの制御

デバイスに変更を加えることを許可するか聞いてきますので、「はい」を選択します。

QOH99 の登録 1

「Fix」アイコンを押します。

QOH99 の登録 2

Name of the program to be fixed に適当な名前を入力します。
Program file location に QOH99 の実行ファイルを指定します。

QOH99 の登録 3

以下項目にチェックを付けて「次へ」をクリックします。

  • 16BitColor
  • 256Color
  • Layer_ForceDirectDrawEmulation
  • RunAsAdmin

QOH99 の登録 4

何もチェックをしないで「次へ」をクリックします。

QOH99 の登録 5

何もしないで「完了」をクリックします。

データベースの登録

「save」アイコンをクリックします。

データベース名の登録

適当な名前を付け「OK」をクリックします。

データベースの保存場所

適当な場所にデータベースのファイルを保存します。
今回は qoh99.exe と同じ場所に保存します。

作成したデーターベースをインストール

作成したデーターベースをインストールするために、右クリックをして「Install」を選択します。

メッセージが出ます。

確認

Installed Databases のツリーに QOH99 が作成されます。


以上で設定は終了です。
あとは右上の × ボタンでアプリを終了します。

非推奨?:Indeo 5 Codec の有効化

QOH99 起動時にオープニングムービー流れるのですが、この動画のビデオコーデックが Indeo 5 Codec になります。

渡辺製作所のロゴが表示され、上から桜の花びらが落ちてくるところから始まる有名なムービーです。

現在の Windows では Indeo 5 Codec がデフォルト無効化されていて、このコーデックの有効化をおこなわないと QOH99 起動時に以下の画面が出て動画が表示されません。

こちらは過去に" Indeo コーデックに複数の脆弱性があったため、Microsoft は回避策として Windows のアップデートで Indeo 5 Codec を無効化する" という対策を取った経緯があるようです。
(単に互換性維持が難しくなったため無効にしている可能性もありますが...)

安易に Indeo 5 Codec を有効にすると脆弱性が復活するかもしれないので注意が必要になると思います。
特にIndeo 5 Codec を有効化しなくてもオープニングムービーが見れないだけでゲーム自体はプレイ可能なので必ず有効にする必要はないようです。

なお、オープニングムービーは QOH99 の CD-ROM に mpeg 形式で保存されているので、こちらを Windows 11 のメディアプレーヤーで見ることは可能です。

無効のままでよいと思いますが、それでも Windows11(25H2)の環境で Indeo 5 Codec を有効にしたい場合は以下の手順になります。

ir50_32original.dll の取得

Windows 11(25H2)に Indeo 5 Codec の dll がないので、Windows 11(23H2)などから ir50_32original.dll を取得します。
なお、ir50_32original.dll の保存場所以下になります。

  • C:\Windows\SysWOW64

※24H2 にはあるか未確認です

ir50_32original.dll のコピー

取得した ir50_32original.dll を Windows 11(25H2)の「C:\Windows\SysWOW64」へコピーします。

Indeo 5 Codec の有効化

Windows 11 のターミナルを管理者で起動し、以下コマンドを実行します。

cd C:\Windows\SysWOW64
regsvr32 ir50_32original.dll

以下のエラーメッセージが出ますが、なぜか有効化されています。

Indeo 5 Codec の無効化

一応怪しいですが、無効化の方法も記載しておきます。
無効化の方法は同じく Windows 11 のターミナルを管理者で起動し、以下コマンドで無効化します。

cd C:\Windows\SysWOW64
regsvr32 /s /u C:\Windows\SysWOW64\ir50_32original.dll

また、「C:\Windows\SysWOW64」にコピーした「ir50_32original.dll」も消しておきましょう。

こちらも無効化時にエラーのメッセージが表示されますが、無効化されているように見えます。(オープニングムービーが見えなくなる)

有効化、無効化時に dll の登録エラーが出るのでやはりコーデックの有効化はしない方がよいような気がします。
最悪、脆弱性はそのままで、さらに OS が不安定になりそうな気がします。


以上で設定は終了です。


QOH99の起動

QOH99の起動

プログラムファイルから普通に起動させます。

起動の確認

オープニングムービーが流れるか、コーデックが無効の場合、下画面で決定ボタン(Aキー?)を押せばタイトル画面が表示されます。

コンフィグの実行

キーコンフィグの設定をする「Queen of Heart '99 コンフィグ」は管理者権限で起動します。
管理者権限で起動しなかった場合は設定が反映されませんでした。


ゲームパッドを使う

今回は "Nintendo Switch Proコントローラー" を使用しました。
普通に Windows 11 で認識させれば使えました。
あとはコンフィグでキーの登録をおこなうだけです。

ただし、十字ボタンは認識しませんでした。
アナログスティックは普通に認識しています。

QOH99 のキーコンフィグ

適当に設定してください。


おわり

以上"Windows 11(25H2)に The Queen of Heart '99 をインストールする"でした。

懐かしいあの名場面(↓)も令和の時代に再会できました。

むかし惜しくも低スペックのパソコンでプレイしていた方でも現代のパソコンで動作させれば 60FPS でサクサク動くと思います。
また、今はゲームパッドを容易に調達でき、簡単にOSにつながる時代なので 管理人は試していませんが当時積極的にしなかった4人プレイ可能のような気がします。
もし QOH の CD をまだ持っている方はインストールしてみるのもよいのではないでしょうか?

最後にWindows 11(25H2)になって昔のゲームをプレイする環境が 24H2 以前に比べてハードルが高くなっている感じがします。

次のWindows 12 もしくは Windows 11(26Hx)では QOH99 は動かないかもしれないと思いつつ、マイクロソフトには過去のソフト資産の互換性維持に頑張ってもらいたいなぁと思ったりしました。