2000年ごろ破竹の勢いだった商用のOracleデータベース。
確かユニクロのシステムが当時Oracleと聞いたことがあったような?
ユニクロのシステムはおそらくWindows版ではなくUNIX版だと思いますが...
今回はそのOracle8i(試用版)をWindows2000へインストールします。
インストール前に
Oracle8i(試用版)の入手方法
Oracle8i(試用版)は2000年ごろOracle Technology Network(OTN)というサイトからダウンロードできましたが、現在は古いソフトなのでダウンロードできないと思います。
他の入手方法としては当時のOracle8iの入門書などにCD-ROMが付いてきたと思いますので、入手したい場合はCD付きの古本を狙うのがよいかと思います。
(入門書なら正式なインストール方法も乗っていると思いますし...)
インストールするパソコンとスペック
今回はPC-9821Ra43にインストールします。
主なスパックは以下になります。
CPU | Intel Celeron™プロセッサ433MHz |
---|---|
RAM | 256MB |
HDD | 12GB(最大20MB/secのSCSIバスデータ転送速度) |
OS | Windows2000 Professional |
インストール要件
要件 | 標準 | 最小 |
---|---|---|
OS | Windows NT 4.0およびWindows 2000 | Windows NT 4.0およびWindows 2000 |
動作可能CPU | Pentium166MHz | Pentium166MHz |
推奨CPU | Pentium233MHz | Pentium233MHz |
RAM | 96MB(256MBを推奨) | 96MB(256MBを推奨) |
ハードスペック的にはクリアしていますが、PC-9821にはインストールできるとは書いていないので、おそらくサポート外っぽいですがインストールしてみます。
環境変数
Oracleユーザー | naklab |
---|---|
Oracleグループ | dba |
ORACLE_BASE | F:\oracle |
ORACLE_HOME | F:\oracle\ora817 |
インストールについて
今回はOracle8iコンポネートのみインストールします。
通常インストール時にデータベース(クローンデータベースと言います)も作ることができますが、データベースは別途作成します。
手順
前処理
■OSの仮想メモリサイズの設定
"1024M" に設定します。
サーバーの仮想メモリサイズは基本物理メモリの2倍が望ましいと当時は言われていたと思いますが、今回のPC-9821Ra43はメモリが256Mしかなく、OSインストール時のデフォルト設定では384~768Mとなっているので "1024M" に設定します。
インストール
■Oracle Universal Installerの実行
Oracle8i(試用版)のCDを入れ "setup.exe" を実行します。
■ようこそ
次へをクリックします。
■ファイルの場所
Oracleをインストールするファイルの場所を選択します。
この場所が環境変数のORACLE_HOMEになります。
インストールするファイルの場所を確認した後、次へをクリックします。
■製品
"Oracle8i 8.1.7.0.0" を選択されていることを確認し、次へをクリックします。
■インストールタイプ
今回はインストール時にデータベースを作成しないので"カスタム"を選びます。
※標準にするとデータベースを強制的に作成してしまうため
■使用可能な製品のコンポーネント
製品の言語をクリックします。
■言語の選択
日本語が選択されているのを確認し、OKをクリックします。
■使用可能な製品のコンポーネント
次へをクリックします。
■コンポーネントの場所
次へをクリックします。
■データベースの作成
今回はインストール時にデータベースを作成しないので"No"を選択します。
■サマリー
インストールをクリックします。
■インストール
インストールが始まります。
■Net8 Configuration Assistant
標準構成の実行にチェックがついているのを確認し、次へをクリックします。
■インストールの終了
終了をクリックします。
以上でOracleデータベースのインストールは終了です。
後処理1
Oracle8iをインストールするとOS起動時にOracle8iのサービスが自動的に起動します。
個人でOracle8i(試用版)をインストールしても毎回データベースを使うわけでないで、サービスの起動を手動に設定し必要な時だけ起動するようにします。
■サービスの変更
Oracleから始まるサービスを自動のものを "手動" に変更します。
■サービスの変更(詳細)
変更方法はサービスの名前をダブルクリックすると下の画面になるので "手動" へ変更します。
■サービスの変更
Oracleから始まるサービスを自動のものを手動に変更完了です。
後処理2
Oracleを使用するにあたりよく使うアイコンをデスクトップにコピーします。
■ショートカットアイコンの設定
下の画面の黄色で書かれているアイコンをデスクトップにコピーします。
終わり
以上、 "WindowsサーバーへOracle8iをインストールする" するでした。
今回はサポート外のPC-9821にインストールしましたがDOS/V機でもインストール方法は同じになります。