Windows NT4.0のSP1では "MPU-PC98II" の設定ができるのに、SP6aでは何故か設定できません。
実際には下のエラーが出ます。
これを設定できるようにしたいと思います。
注意点
今回の行為はメーカーの保証外の行為です。すべて自己責任でおこないましょう。
MPU-PC98IIを認識させるための概要
Windows NT4.0 SP1では "MPU-PC98II" の設定ができるので、"MPU-PC98II"を設定(および実行?)するモジュールをSP6aのものからSP1のものに取り換えます。
用意する物
WindowsNT4.0 SP1のCD-ROM
これはただのWindowsNT4.0のインストールCD-ROMです。
日本ではSP1が適用されたWindowsNT4.0が販売されていた(と思う)ので、既にWindowsNT4.0 SP6aがインストールされている環境があればSP1が適用されたWindowsNT4.0のCD-ROMは所有していると思います。
"MPU-PC98II"を設定できるモジュールが入っているので、そのモジュールを取り出すために使用します。
取り出すモジュール
以下のモジュールをWindowsNT4.0 SP1のCD-ROMから取り出します。
・MPU.DLL
・MPU.SYS
・MPU401.DLL
・MPU401.SYS
手順
■モジュールの取り出し
WindowsNT4.0 SP1のCD-ROMから以下4つのファイルを取り出します。
- MPU.DL_
- MPU.SY_
- MPU401.DL_
- MPU401.SY_
ファイルは「<CD-ROMドライブ>\PC98」フォルダ以下のものから取り出しましょう。
なお、取り出したファイルは「A:\temp」フォルダに保存します。
■ファイルをリネームし読み取り専用の属性を外す
取り出したファイルの拡張子が".DL_"、".SY_"なので拡張子を"DLL"、"SYS"にリネームします。
その後、読み取り専用属性を外します。
■MPU.SYSを入れ替える
MPU.SYSは以下フォルダに格納されています。
- A:\WINNT\SYSTEM32\DRIVERS
はじめに元々あるSP6aの "MPU.SYS" は"MPU.SY_"にリネームしてバックアップを取っておきます。
その後、取り出した "MPU.SYS" を「A:\WINNT\SYSTEM32\DRIVERS」へコピーします。
■マルチメディアを開く
「コントロールパネル」→「マルチメディア」を開きます。
■MIDIデバイスと追加
MIDIデバイスと追加で「追加」ボタンを押します。
■ドライバの一覧
「NEC PC9821 built-in(MPU401)」を選択します。
■ドライバの選択
「新しいドライバ」を選択します。
■モジュールの参照
モジュール参照の画面が出るので、SP1のモジュールを保存した「A:\temp」を指定します。
■汎用 MPU-401 セットアップ
MPU-PC98IIのポートと割り込みを設定します。
"MPU-PC98II"の基板で設定した値を入力しましょう。
■再起動
再起動します。
■確認
プロパティで"MPU-401 Output Port"が出ましたので、"MPU-PC98II" を認識されました。
TMIDIでも音がなります。
終わり
以上、"【PC-98】WindowsNT4.0 SP6aで "MPU-PC98II" を認識させる" でした。
見た感じ動いているような気がしますが以前のモジュールにすり替えているので、何か不具合があった場合は諦めましょう。
ぶっちゃけ "MPU-PC98II" を使用したい場合は、MS-DOSやWindows95/98あたりを使用した方がよいと思います。