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Windows11で The Queen of Heart '99 をプレイするための設定

以下wikiより抜粋

1998年から2000年にかけて同人サークル「渡辺製作所」が制作していた、Windows向けの対戦型格闘ゲームのシリーズ。略称は、『QOH』。
同人ゲーム界における本格的な対戦型格闘ゲームの先駆作品であり、その完成度の高さから高い人気を誇る。

本記事では"The Queen of Heart '99"(QOH99)をWindows11で動作させたいと思います。

元々Windows95/98のゲームがWindows11で動くのか!?

はじめに

この記事はQOH99の動作保証をするものではありません。
あくまで管理人が設定したら "動いているように見える" という程度のものです。

この設定を元に動かないなど開発元への質問などしないようにしましょう!

自己責任でお願いします。

動かない場合、不安定な場合はあきらめめましょう。

用意するもの

"The Queen of Heart '99"のCD-ROM

QOH99、QOH99SE、その他差分パッチを用意します。
QOH99だけでも動きました。

Windows ADK

正確に言えば "Windows ADK" に含まれている "Application Compatibility Toolkit" が必要になります。

これはMicrosoftから無料で公開されているツールで、過去のWindowsとの互換性問題を解決するためのツールです。

互換モードの強化版みたいな感じのものだと受け取ってよいと思います。。

これを使用し強制的にWindows11で動くようにします。

ゲームパッド

キーボードでゲームをプレイしてもいいですが、ゲームパッドがあった方がプレイしやすいと思います。
今回は "Nintendo Switch Proコントローラー" を使用します。

MIDI音源

QOH99はMIDI音源対応なので、MIDIも用意しました。
MIDI音源は ローランド"SC-88ST Pro"。

普通にプレイする場合はMIDIは必要ありません。wavで音が鳴ります。
ちなみにMIDIデータはXG音源での作成っぽいです。
なお、MIDIで音を鳴らすとゲームが重くなり、途中で落ちることがありました。

インストール

"QOH99"をインストール

<CD-ROMドライブ>\Game\SETUP.EXE" を管理者として実行します。
後は流れでインストールです。

渡辺製作所ミラーページ(Webアーカイブ)によればアップデート手順は以下とのことです。

QOH99本体→QOH99SE→se0807.lzh→se1001.exe→se1126.exe

Windows ADKのダウンロード

以下のページから"Windows 11 バージョン 22H2 の ADK をダウンロード"します。
docs.microsoft.com

Windows ADKのインストール

ダウンロードしたファイル(adksetup.exe)を管理者で起動します。

場所の指定

次へ。

プライバシー

どちらでもいいと思います。

使用許諾

同意する。

インストールをおこなう機能の選択

"アプリケーション互換ツール"にチェックを入れて、インストール。

ようこそ

閉じます。

Windows ADKの設定

Compatibility Administrator (32-bit)"を起動する

"Windowsの窓アイコン"→"すべてのアプリ"→"Windows Kits"→ "Compatibility Administrator (32-bit)"を起動します。

QOH99の登録

"Fix"アイコンを押します。

QOH99の登録2

"Name of the program to be fixed" に適当な名前を入力します。
"Program file location" にQOH99の実行ファイルを指定します。

QOH99の登録3

以下にチェックを付けて次へ。

  • 16BitColor
  • 256Color
  • Layer_ForceDirectDrawEmulation
  • RunAsAdmin


QOH99の登録4

何もしないで次へ。

QOH99の登録5

何もしないで完了。

データベースの登録

"save"アイコンをクリックします。

データベース名の登録

適当な名前を付けます。

データベースの保存場所

適当な場所にデータベースのファイルを作成します。
今回はqoh99.exeと同じ場所に保存します。

作成したデーターベースをインストール

作成したデーターベースをインストールするために、右クリックをして"Install"をクリックします。

確認

"Installed Databases"のツリーに"QOH99"が作成されます。

あとは右上の×でこのアプリを終了します。

"Indeo 5 Codec" の有効化

"Indeo 5 Codec" の有効化をおこないます。
有効化をおこなわない場合はQOH99起動時に以下の画面が出て動画が表示されません。

このエラーを回避するためにWindows11のターミナルを管理者で起動し、以下コマンドで"Indeo 5 Codec"を有効化します。

cd C:\Windows\SysWOW64
regsvr32 ir50_32original.dll

ちなみにWindowsでIndeo 5 Codecがデフォルト無効化されていますが、こちらは過去に" Indeo コーデックに複数の脆弱性"があったためと思われます。

Microsoftは回避策としてWindowsのアップデートで"Indeo 5 Codecを無効化する" という対策を取ったようです。

QOH99のためにIndeo 5 Codec" を有効化した場合、脆弱性が復活するかもしれないので、プレイが終わったら以下のコマンドで再度無効化しておくのが安全かと思います。

Windows11のターミナルを管理者で起動し、以下コマンドで無効化します。

cd C:\Windows\SysWOW64
regsvr32 /s /u C:\Windows\SysWOW64\ir50_32original.dll

以上で設定は終了です。

QOH99の起動

QOH99の起動

プログラムファイルから普通に起動させます。

起動の確認

ムービーが流れてタイトル画面まで出れば成功です。

コンフィグの実行

起動の設定とキーコンフィグの設定をする"Queen of Heart '99 コンフィグ" は管理者権限で起動します。

ゲームパッドを使う

今回は "Nintendo Switch Proコントローラー" を使用しました。
普通にWindows11で認識させれば使えました。
あとはコンフィグでキーの登録をおこなうだけです。

ただし、十字ボタンは認識しませんでした。
アナログスティックは普通に認識しています。

ゲームパッドをWindows11に登録

Bluetoothで普通に登録します。

QOH99のキーコンフィグ

適当に設定してください。

MIDIを認識させる

Windows 8(Vista?)以降でMIDIマッパーという機能がなくなりました。
大雑把に言うとMIDIマッパーというのはOSのデフォルトMIDIデバイスの指定先のことです。
これをWindows11でも指定するソフト"CoolSoft MIDIMapper"を使用します。

MIDIをパソコンに接続した後に、"CoolSoft MIDIMapper"をインストールし、設定します。

Windows11パソコンにMIDI機器の接続する

以下記事を参考にMIDI機器を接続します。
pokug.net

Windows11パソコンにMIDIマッパーの設定をする

以下記事を参考にMIDIマッパーの設定をします。
pokug.net

おわり

以上で設定終了です。

全然動かないかと思いましたが、なかなかどうして動いているような感じです。

あの名場面(↓)も令和の時代に再会できました。

あと、昔はマイクロソフトのSideWinderゲームパッドがどうしても2つしか調達できなく4人プレイができませんでしたが、簡単にスイッチProコンを認識できたので、4つゲームパッドを調達できれば4人プレイが可能なのかもしれません。

自分には一緒にQOH99をプレイする友達はいませんが・・・

これを機に友達とプレイしてみるもの良いのではないでしょうか?

その他

ウィンドウモードで起動した場合、一定のタイミングで画面が真っ黒になりますね。

回避方法はあるのでしょうか?