むかしRolandのGS音源とYAMAHAのXG音源が競い合っていた時代がありました。
そして1996年10月、RolandGS音源の最高峰として登場したSC-88Pro。
そのSC-88ST ProをWindows95で使えるようにします。
今回は、MIDIポート経由で取り付けるのではなく、シリアルポート経由で取り付けます。
用意するもの
SC-88Pro
今回の主役です。この機器をWindows95に認識させます。
MIDIケーブル
PC-98本体のシリアルポートとSC-88Proに取り付けるケーブルです。
未だにサンワサプライで売っているようです。
「MIDI接続ケーブル」「 ローランドRSC-15AT準拠」でググれば発見できます。
Roland Serial MIDI Driver
Windowsで認識させるためのドライバです。
下にリンクを張っておきます。
faq-jp.roland.com
セットアップ
物理的につなげる
PC-98とSC-88ProをMIDIケーブルでつなげます。
PC-98側
PC-98側は赤線で囲まれたSERIAL(2)にケーブルをさします。
MIDI側
SC-88Pro側は丸い端子にケーブルをさします。
Roland Serial MIDI Driverをインストール
ファイルを解凍して、setup.exeを起動
ローランドからダウンロードしたファイルをダブルクリックし、ファイルを解凍し、
その後、Disk1のフォルダの中にあるsetup.exeをダブルクリックします。
ようこそ
次へをクリック
ポートの選択
MIDIケーブルのパソコン側をシリアルポートの1番に挿す場合は、COM1、2番に挿す場合はCOM2を選択します。
ケーブルをさした箇所がSERIAL(2)だったので、上の選択は「COM2」を選択します。
MIDI OUTのポート数の選択
SC-88/SC-88Pro 等の32パートに対応した音源を使用する場合、2ポートを選択します。
インストール情報
次へ
音源のコンピュータスイッチの設定
次へをクリックすれば次の画面へ行けますが、注意書きを読んでSC-88Pro側のスイッチを変更します。
ポートの選択でCOM2を選択したので、SC-88Proの背面のスイッチをPC2を選択します。
再起動
はいを選択
以上でドライバのインストールは終了です。
SC-88Proドライバの設定
MIDI機器はOSで標準のMIDI機器の設定をするのではなく、アプリケーション単位でMIDIポートの設定をおこないます。
TMIDI Playerでの設定の場合
TMIDIの場合は、[オプション]→[MIDI設定]からポートをMIDI OUTに設定します。
レコンポーザ―での設定の場合
レコンポーザの場合は、[その他]→[環境設定]→[MIDIインターフェイスの設定]からポートをA,Bポートの出力先に設定します。
終わり
Windows95でSC-88Proを使う設定方法でした。
このころは、VSC-88, VSC-55とかソフトウェアシンセやWinGrooveという不正なパスワードを入力するとディスクの中身を消去するというソフトウェアシンセアプリがあったりカオスな時代でした。
この後、mp3の普及やジャスラックがネットで商用音楽禁止で色々取り締まりが始まり一気にMIDIデータは衰退した感じがします。