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真実はいつもひとつ!しかし解釈は複数ある PC-98史

1982年から2003年にまでに販売していた日本独自アーキテクチャのパソコン「PC98」を「まんが日本史」のタイトルを軽くパクった感じで98のターニングポイントを3個チョイスし、紹介しようと思います。

あくまでPokuGの管理人から見た98の歴史はこんな風に見えたという程度で見ていただければと思います。

PC-98とは

その昔、日本の市場の8~9割のシェアを持っていたパソコンです。
初代の98が1982年販売なので、昨今ネットなどでは、未だにあの現場で98が世代交代されていなく使われていて、経営者は何を考えているんだ?というマイナスのイメージで紹介されることが多いです。
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かなり後期の98ですが、こんな感じのパソコンです。
田舎のおじいちゃんの家で見たことないですか?

PC-98の歴史(ターニングポイント3選)

98史を知る中で重要と思われるターニングポイントをチョイスし、「まんが日本史」っぽいサブタイトルをつけてみました。

  • 傑作機・PC-9801VM ~98時代の幕開け。十年の基礎固まる~
  • 黒船来る ~コンパック・ショック~
  • 98時代の最期 ~DOSの終焉とWindows95~

それでは、以下解説です。

傑作機・PC-9801VM ~98時代の幕開け。十年の基礎固まる~ (1986年ごろ)

PC-9801基本仕様の確立

1986年ごろPC-9801VM、PC-9801UVなどの機種が発売されました。
特にPC-9801VMは1年間で21万台を販売するベストセラーになり、このパソコンの功績により以下のようなPC-9801の基本仕様が固まったと言われています。

  • FDD搭載
  • 640×400ドットの画面表示
  • 4096色中 16色 表示
  • ユーザーメモリ640KB
  • 漢字ROM標準搭載

この「640×400ドットの画面表示」、「4096色中 16色 表示」、「ユーザーメモリ640KB」は1996年ごろの98後期までのMS-DOSソフトを実行する環境の最小スペックとしてパッケージに書かれていたものです。

このような5つの基本仕様が定まったことにより、MS-DOSのソフトを実行させる最低限のスペックも定まり、1986年発売の古い機種から1996年発売の後期の機種まで幅広い98がMS-DOSの資産を有効に活用できるという利点ができありました。(CPU 386以上、要HDD 20Mなど例外は多々ありますが)

上記のようにPC-9801の基本仕様をこの時期にしっかりと作り上げたことが、1986年から後の10年ほどにわたる98の時代の強い地盤になっていきました。

下はとある1992年に発売されたゲームパッケージ。
右下に「要640K」、「アナログディスプレイ」、「3.5 2HD」のFDDが必要と出ています。
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漢字ROM

日本で使うパソコンには漢字や全角カタカナなどの日本語の表示が必要になってきます。
現在のパソコンではHDD(ハードディスク)に日本語フォントが保存されており、必要になればメモリ(RAM)に呼び出して使用するという形式で表示されていますが、この頃の98のCPUは非力で扱えるメモリの容量も少ないので日本語フォントは漢字ROMという読み取り専用のメモリに格納してあり、これにアクセスし表示していました。

そして日本人が使うパソコンなので日本語が表示できないと使いものにならないということから漢字ROMを搭載していない国外のパソコンは購入対象に入らないという事実上、言葉の壁を利用した囲い込みで国外のパソコンを排除することになります。


1986年ごろの98は基礎を作り上げ、幕府作り、言葉の壁を利用した鎖国をおこなった感じだったのではないでしょうか。

黒船来る ~コンパック・ショック~ (1992年ごろ)

1992年ごろになると、ハードウェアの性能も上がり、Windows3.1が登場した時代です。
ハードウェアの性能が上がったので、日本語の処理をソフトウェアだけでおこなえるようになります。
日本語処理をハードウェアに頼らなくてよいという背景から、世界標準仕様のDOS/V機を販売する海外のCompaqという会社が日本に進出し低価格なパソコンを販売し始め、巷では「コンパック・ショック」と呼ばれました。黒船が到来し、「PC98 対 DOS/V戦争」の始まりです。

下の動画が当時のCMです。YouTubeで見つけました。
日本語処理がソフトウェアでおこなえるようになっても、漢字ROMを持つ98の方が使い勝手が良いというのを前面に出したCMです。

www.youtube.com


ちなみに、この時期の「PC98 対 DOS/V戦争」はMS-DOSの資産もあってか98が優勢であったと思います。

98時代の最期 ~DOSの終焉とWindows95~ (1995年ごろ)

インターネットの時代に入り、MS-DOSが役割を終えWindows95が主流になり、パソコンが1人1台の時代へ向かおうとし始めた時代です。

MS-DOSが役割を終えたという事は次に買うパソコンは98でなくても良いという事になります。
さらにWindows搭載のパソコンを買ってしまえば、どのメーカーのパソコンであってもWindowsアプリケーションであれば問題なく動いてしまう時代になります

この事より、より安いDOS/Vマシンが売れ、独自仕様だった為の製造コストの高さやUSB、IDEのUltraDMA転送などの新技術導入のしにくさなどにより、NECもついに1997年にPC98-NXシリーズというDOS/Vマシン機を発表し、主力商品を移行したため、約10年続いたPC-98の時代は終わりをつげました。

日本人のために搭載した漢字ROMをはじめとする独自仕様ハードウェアの進化ともに不要になり、気が付けばガラパコス化の要因、進化の邪魔になってしまったというのは歴史の皮肉を感じ、この独自仕様がなければ日本のパソコンの普及はもっと遅れていたかもしれないと思うと、やるせなさを感じます。

98の時代が終わったのはショッキングで悲しい出来事ですが、NECのDOS/V機の発売は当時歓迎されていた出来事だったと思います。
デスクトップ機に関して言えば、当時のDOS/V機は海外メーカー、NEC以外の国内メーカーともに品質がいまいちだったので、NECが98と同品質のDOS/V機を販売することはかなりのユーザーが望んでいたことだったと思います。

おわり

以上、「まんが日本史」のタイトルを軽くパクった感じの98史でした。
今回は3つの出来事をチョイスしました。
実はもう1項目追加しようとも思いましたがここまで書いてしまうと、既に追加する気にもなれず。。。
追加のタイトルは

  • 花開くエロゲ文化 ~エルフとリーフ~

と言うのを入れようかと思っていました。
日本の歴史ものの説明では

  • 幕府誕生→謀反(XXの乱)→文化紹介→幕府終了

という流れが多いので、気力があれば追加して書いていこうかと思います。

ホントに気力があればですが。。。