PC98でもSATA SSDを使いたい!CFでなくてSSDを!
そういう訳で、今回はPC9821V13の内蔵HDDをSSD化することにしました。
↓内容をザックリ紹介したyoutube版もあります。
www.youtube.com
注意点
注意点です。
内蔵HDDをSATA SSD化したりするのはNECがそのような前提で設計していない
(そもそもPC98が存命の時点でSATA SSDが存在してない)
ので、ある日突然SATA SSDのデータが全部飛んだりハードウェアが壊れたりする可能性もあると思います。
そのようなことが起きても問題ないという人はSATA SSD化に挑みましょう。
用意するもの
下の5つ。
変換名人 IDE - SATA双方向変換アダプタ I 型 IDE-SATAIMD
SATA SSDをPC98のロジックボードのIDEへ変換するボード。
これが良いとネットで見た気がしましたが、後で探しても見つからない。
とりあえずこれを使いました。
IDE延長ケーブル
変換名人側のIDEコネクタがメスです。普通にIDE HDDと交換しようとしてもつながりません。IDE延長ケーブル(オスメス)をどこからか購入しましょう。
SATA SSD
今回使用するSATA SSDです。
特にこの型番にこだわったわけではなく、家にたまたまあったから。
以前にWindows7で使っていたものだと思います。
PC98はHDDの容量に制約がありますが、このSSDは120Gの容量を4Gに縮小してあります。
縮小の方法は以下の記事に記載があります。
pokug.net
SSDへの電力を供給するケーブル
上写真の1番左のケーブルのこと。
このケーブルは自分で調達する必要があります。
変換名人には付属していません。
Windows95の起動ディスク
細かく言えば、Windows95の起動ディスクではなく、Windows95の起動ディスクを作った際に入ってきている「DISKINIT.EXE」が必要になります。
この「DISKINIT.EXE」はHDDをPC98で使用できるようにローレベルのフォーマットをおこなう感じのツールです。
もし、Windows95の起動ディスクに入っていなかったら、Windows95の
「A:\Windows\command]
以下にあるので、起動ディスクにコピーしておきましょう。
手順
取付
SSDと変換名人をPC98に取り付けます。
配線が雑すぎ!
コレはそのうち何とかしないといけません。
Windows95起動ディスクでPC98を起動
Windows95起動ディスクでPC98を起動します。
DISKINITコマンドを実行
以下コマンドを実行
DISKINIT
SSDを初期化する
初期化する装置を選び実行します。
初期化を有効にするためにPC98の電源を切る
リセットボタンを押すのではなく、PC98の電源を切ります。
リセットボタンで再起動した場合、PC98のfdiskで何故か1Gしかディスクを認識しませんでした。
Windows95起動ディスクでPC98を起動
Windows95起動ディスクでPC98を起動します。
fdiskをおこなう
4Gに縮小したSSDが無事fdiskで認識されています。
OSを入れる
あとはOSを入れましょう。
システムインストールディスクのセットアップはどう考えても失敗するだろうと思ったので、CABSセットアップです。
「CABSセットアップって何?」という方は以下記事へ。
pokug.net
MS-DOSも入ります
当然MS-DOSも入ります。
どうでもいいですが、この子喫茶店に入っても上着を脱がないですね。
終わり
以上PC9821V13の内蔵HDDをSATA SSD化するでした。
ネットでは、CF化の話ばかりでSSD化の記事がほとんどないので、どうしようかと思っていましたが、何とかなりました。
しかし、PC98やSSDの種類、STAT⇒IDE変換パーツによって相性が絶対あると思います。
同じ構成でも失敗するかもしれません。
特に今回のようなSSDの事例がほぼない場合、この構成ならば大丈夫という情報も無いので、まずは、なるべくシンプルな構成のPC98を使用しSSD化を確認した方がいいと思います。
とりあえずIntelの520シリーズと330シリーズはいける?
[追記]
以下リンクに"SSD"の項目に「intel製の初期の(2013年頃までの)高価なSATA-SSD」は使えるみたいな記載がありました。
偶然私が使っていた「Intelの520シリーズ」と「330シリーズ」運よく良かったみたいです。
兎に角これで、PC98のHDD事情は当分心配しなくていいんじゃないかと思っています。