PC9821の内蔵HDDを交換するシリーズ第一弾です。
PC9821V13の内蔵HDDを "CF化" しようと思います。
ちなみに第二弾、第三弾は以下になります。
第二弾:PC9821の内蔵HDDをSATA SSD化する
第三弾:PC9821の内蔵HDDをIDE SSDに交換する
注意点
注意点です。
内蔵HDDをCF化したりするのはNECがそのような前提で設計していない
(そもそもPC98が存命の時点でCFが存在してない?)
ので、ある日突然CFのデータが全部飛んだり、ハードが故障する可能性もあると思います。
以下リンクはNEC公式の見解ではないですが解析をしている(していた?)方が内蔵HDDをCF化するのに警告をならしている記事です。
hp.vector.co.jp
そのようなことが起きるても問題ないという人はCF化に挑みましょう。
用意するもの
下の写真のもの3つ。
変換名人 CFカード → 3.5"IDE変換アダプタ 40ピン(オス) CFIDE-401LA
CFカード を3.5"IDE変換アダプタに変換するボード。 40ピン(オス)。
多くのサイトがこの型番「CFIDE-401LA」を使っていたので私も同じ型番を購入。
導入実績があるものを選んでトラブルを防ぎたかったので。
コンパクトフラッシュメモリーカード Transcend 2GB CF CARD (133X、 TYPE I ) TS2GCF133
こちらもどのサイトもTranscend製のものを使用しているたので、これまたマネしました。
なお、MS-DOS/Windows95/98はTranscend製のもので問題ないらしいですが、Windows2000の場合、Transcend製ではインストールできないと報告しているサイトもありました。
私はPC98版のWindows2000は入れる予定が無いので、Transcend製です。
よくよく思うとこれは不具合ではなく、サーバーOSであるWindowsNT/2000を信頼性の低いリムーバブル ディスクへインストールさせることを禁止した仕様なだけかもしれません。
インストールできるCFこそ規格外の可能性が高いと思います。
注意点
PC98の型番ごと、というか出た時期によって認識できるHDDの最大容量が違うらしいです。
MATE Aシリーズ、MATE Bシリーズ | 約 540MBまで |
MATE Xシリーズで | 約 4.3GBまで |
MATE Rシリーズ | 約 8GB |
あと、PC9821V13は4Gまで認識できますが、2Gのものをチョイスしておきました。
理由は、PC98の認識できるHDDの最大容量よりも下回っているが、HDDの容量が大きめだと不安定になるという報告もあった(1件だけ?)ので。
電源変換ケーブル(AINEX 電源変換ケーブル [ 6.5cm ] WA-076B)
HDDの電源コネクタに差すペリフェラル端子からFDDドライブに差す、電源コネクタへ変換するもの。
変換名人はFDDの電源端子を使っていて電源を取るために購入。
なお、PC98のFDDにつなげている端子は12Vと5Vが反対なので、使ってはいけません。
取付
HDDを取り外して、CFと交換するだけです。
内蔵HDD取り出し
内蔵HDDを取り出します。
変換名人にCF、IDEケーブル、電源ケーブルを差す
IDEケーブルと、CFカード、FDD電源を差します。
OSを入れる
後は普通にfdiskをおこないCABSセットアップなり、HDDのクローンからデータを戻したりしてOSを入れましょう。
「CABSセットアップって何?」という方は以下記事へ。
pokug.net
ちなみに私はOSを再インストールするのが手間がかかるので、HDDを丸ごとコピーしています。
pokug.net
終わり
以上内蔵HDDのCF化でした。
内蔵HDDのCF化はあるタイミングで不具合が起こるらしいですが、他のHDD交換方法よりも、お値段的にも難易度的にもかなり低い部類なので、"週に一回程度PC-98を起動してニヤけるだけ"みたいな人はコレでよいのではないかと思います。
なお、98の安定性を考えると単純に"IDE HDD"もしくは"IDE SSD"を積みましょう。
実はamazonに"IDE HDD"や"IDE SSD"が売っているので以下リンクのように交換すればよいだけです。
PC9821の内蔵HDDをIDE SSDに交換する