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PC9821の内臓HDDをバックアップしCFにリカバリする

レトロPCのPC-9821後期の所有者です。型番はPC-9821V13、Windows95モデル。

この令和の時代、PC9821を所有する人にとっては避けては通れないHDDのCF化ですが、AドライブのOS(Windows95)を再インストールせずにデータを移行したいものです。
とりあえずやってみて成功したので、未来の自分へのメモ書きとしてこの記事を書いておきます。

ざっくり方法を言うと、LinuxのコマンドのddコマンドでHDDのイメージを取り、同じくddコマンドでイメージをCFにリカバリします。よって、ある程度のLinuxの知識は必要になります。しかしこの方法では、PC98の領域をWindowsに認識させなければいけないとか、HDDとCFの容量を合わせなければいけないとかを考えなくてよく、普通にLinuxのddコマンドを使っているだけなので、Linuxを使う人にとってはだたのバックアップ/リカバリになります。

1.用意するもの

1.1.Raspberry Pi 4 Model B 8GB

Linuxのddコマンドを使うので、Linuxが必要になります。これにはRaspberry Pi 4を使用しました。
f:id:yarufu101:20210812104602j:plain:w400
PC9821V13の上のマウスに左にある白と赤いのがRaspberry Piです。小さい!この小ささでCPUがクアッドコア1.5GHzで、メモリ8Gです。対して写真のPC9821V13はCPUがシングルコア133MHz、メモリ32M。発売日がRaspberry Pi4が2019年、PC9821V13が1996年。23年という年はここまで性能と大きさを変えてしまうものなのか!月日が経つというエグさを実感してしまいました。

1.2 IDE HDD → USB への変換アダプタ

PC9821V13のHDDはIDEで、Raspberry Piに接続する場合はこれを間にかまします。
実際に使ったのは下のやつ。

2.手順

PC9821V13のHDD(主にWindows95)の領域の移行します。下の画像の通り、OSをインストールをおこなったばっかりです。「ネットスケープ」とか「駅すぱあと」とか入っています。
f:id:yarufu101:20210812110322j:plain:w400

2.1 PC9821からHDDを取り出す

これをしないと始まりません。ちなみにHDDの容量は1.2Gのシーゲート製です。
f:id:yarufu101:20210812110914j:plain:w400

2.2 HDDをRaspberry Pi 4に接続

IDE HDD → USB への変換アダプタを使い、Raspberry Pi 4のUSBにつなげます。
f:id:yarufu101:20210812111159j:plain:w400
ちなみに、Raspberry Pi 4に色々つながっていますが、これはRaspberry Pi 4をNASとして使っているため、NAS用領域としてSSDを別途つなげています。今回の件とは関係ありません。

2.3 HDDをバックアップ

ここからLinuxの知識が必要になります。

2.3.1 つなげたHDDのドライブの確認

つなげたHDDはどのドライブの識別子に割り当てられたのか確認します。
以下のコマンドを実行します。

sudo fdisk -l

実際の結果が以下。

pi@SHIMUSHU:~ $ sudo fdisk -l

---省略---

Disk /dev/sdb: 1.1 GiB, 1211105280 bytes, 2365440 sectors  ←☆注目
Disk model: ST320014A                  ←☆注目
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disklabel type: dos
Disk identifier: 0x7b283a88

Device     Boot Start    End Sectors  Size Id Type
/dev/sdb4           0 851967  851968  416M  0 Empty
pi@SHIMUSHU:~ $

今回PC9821のHDDは1,2Gのシーゲート製だったので、上の結果の「☆注目」からドライブの識別子は「/dev/sdb」とわかります。

2.3.2 つなげたHDDのイメージバックアップ

以下のddコマンドを使いバックアップ

sudo dd if=/dev/sdb of=/home/samba/pc9821v13.image bs=512 conv=noerror,sync

コマンドの内容をざっくり言うと、PC9821V13のHDDのドライブ「/dev/sdb」の内容(PC98のHDD)を、Raspberry Piのフォルダ「/home/samba/」へ、名前「pc9821v13.image」として保存する。という意味です。
実際の結果が以下。

pi@SHIMUSHU:~ $ sudo dd if=/dev/sdb of=/home/samba/pc9821v13.image bs=512 conv=noerror,sync
2365440+0 レコード入力
2365440+0 レコード出力
1211105280 bytes (1.2 GB, 1.1 GiB) copied, 40.9184 s, 29.6 MB/s
pi@SHIMUSHU:~ $

これでバックアップは終了です。

2.4 CFをRaspberry Pi 4に接続

IDE HDD → USB への変換アダプタを使い、Raspberry Pi 4のUSBにつなげます。
なお、HDDは取り外しています。
f:id:yarufu101:20210812113041j:plain:w400

2.5 イメージバックアップをCFへリカバリ

イメージバックアップをCFへリカバリします。バックアップの反対をおこなうので、これまたLinuxの知識が必要です。

2.5.1 つなげたCFのドライブの確認

つなげたCFはどのドライブの識別子なのか確認します。
以下のコマンドを実行します。

sudo fdisk -l

実際の結果が以下。

pi@SHIMUSHU:~ $ sudo fdisk -l

---省略---

pi@SHIMUSHU:~ $ sudo fdisk -l

---省略---

Disk /dev/sdb: 1.9 GiB, 2004516864 bytes, 3915072 sectors  ←☆注目
Disk model: 3
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disklabel type: dos
Disk identifier: 0x1138aa5a
pi@SHIMUSHU:~ $

今回CFは2Gのものを使うので、上の結果の「☆注目」からドライブの識別子は「/dev/sdb」とわかります。

2.5.2 つなげたCFへイメージのリカバリ

以下のddコマンドを使いリカバリ

sudo dd if=/home/samba/pc9821v13.image of=/dev/sdb bs=512 conv=noerror,sync

コマンドの内容をざっくり言うと、Raspberry Piのフォルダ「/home/samba/」の、名前「pc9821v13.image」のイメージバックアップファイルを、CFのドライブ「/dev/sdb」へ展開する。という意味です。
実際の結果が以下。

pi@SHIMUSHU:~ $ sudo dd if=/home/samba/pc9821v13.image of=/dev/sdb bs=512 conv=noerror,sync
2365440+0 レコード入力
2365440+0 レコード出力
1211105280 bytes (1.2 GB, 1.1 GiB) copied, 810.043 s, 1.5 MB/s
pi@SHIMUSHU:~ $

これでリカバリは終了です。

2.6 CFをPC9821に取り付け、起動

リカバリしたCFをPC9821V13に取り付け、起動します。
f:id:yarufu101:20210812114655j:plain:w400
無事起動しました。CF入れ替え前からインストールされていた「ネットスケープ」とか「駅すぱあと」とかもちゃんと入っています。

2.7 終わり

Linuxのddコマンドを使いPC9821の内臓HDDをバックアップしCFにリカバリしました。
ネットでは他の方法もありましたが、シンプルな方法でなかったので、この方法をとりました。

なお、手順2.3で取得したバックアップイメージ(pc9821v13.image)は削除しても問題ないですが、PC9821のシステムインストールディスクが壊れた、バックアップCD-ROMを紛失した等に備えて取っておいた方がよいと思います。

あと、IDE HDDが入手困難になっているという理由からCF化をおこなっていますが、CF自体扱っている店がネットくらいになってしまっているので、SSDなど新しいメディアへの移行が必要かもしれません。まぁ、とりあえず今はCFのままで様子を見ますが。